お疲れです!米シニアはプレーオフ9ホールの長丁場に
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2020/12/01号
2020/12/21更新

お疲れです!
米シニアはプレーオフ9ホールの長丁場に

 米シニアツアー年内最後の試合、チャールズシュワブカップ選手権はプレーオフ9ホール目でようやく決着。56歳のケビン・サザーランドがツアー4勝目を挙げた。

 5打のリードで迎えた最終日はサザーランドの楽勝ムードでスタートした。ところがイングランド出身の55歳、ポール・ブロードハーストが63という猛チャージ。サザーランドを追い上げ、両者並んでサドンデスのプレーオフへ。

 そこまではよくある展開だが2人の戦いは延々と続き、6ホール目を引き分けたところで日没サスペンデッド。翌月曜に持ち越された勝負は17番(7ホール目)で両者パー。8ホール目の18番はバーディで分け合い、9ホール目(17番)、サザーランドが残り163ヤードを1メートルに寄せてバーディを奪って決着。

「7ホール目の2打目を9番アイアンでショートさせたので9ホール目は2番手上げてピンを狙った。旗の左からフェードで上りのパットを残せたのが良かったね」と計算づくのマネジメントだったという。「自分は8番アイアンでショートさせてしまったから仕方ない。彼は優勝にふさわしい」とブロードハーストも脱帽で勝者を讃えていたが、いやぁ、お二人とも9ホールご苦労さまでした。参考までにツアーのプレーオフ最長記録は10ホール。

 レギュラーツアー時代、サザーランドは3度プレーオフに進出しながら全敗。優勝は1回だけで勝負弱さを指摘する声も。しかしこれだけ長い心理戦に耐えたのだから若い頃より精神力が増したのかも。

 今季はコロナによる中断で米シニアツアーの開催は15試合にとどまり、21年と併せて1シーズンとなる。そのため、年間王者のタイトルも来年に持ち越し。だがもし今年、現状のポイントで賞が決まるのなら、またしても御歳63歳のランガー6度目の戴冠となるところだった。ミケルソンやエルスら強力な“若手"が登場しても鋼の心を持つランガーは揺るがない!?

  
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