アメリカではより球を遠くに飛ばすためブライソン・デシャンボーのような肉体を手に入れようとプロテインを大量に購入し、ハードなトレーニングに取り組む人が増えているようだ。だがそのトレンドに「ちょっと待った」と意義を唱える人物がいた。
ブルックス・ケプカをはじめ多くのプロにフィットネスを指導するパフォーマンスコーチ、ジョーイ・D・ディオビサルビ氏(以下ジョーイD)である。米ゴルフメディアのインタビューで彼は「トレーニングを始める前に、自分の体の状態を把握しておく必要がある」と指摘している。「アベレージゴルファーはプロのアスリートではありません。デシャンボーはゴルファーの上位1パーセントの選手。いきなり真似しようと思ってもできるわけがないし、彼は人生をかけて、いかにクラブを最大のスピード&効率で振れるかを研究し鍛錬してきました」
では、われわれができることは?
「プロを真似るのではなく自分がなりたいと思うプロのスウィングをテンプレート(ひな形)にすることをお勧めします」。少々わかりづらいが、ジョーイDいわくスウィングには機動性、柔軟性、安定性、筋力が必要。まずは自分にどの部分が欠けているかを理解し「弱点の部分を強化することで、なりたいプロのスウィングに近づける」というのだ。「基本自分の体に合っていると思うことしかしない」とデシャンボー。
「体重を減らしたい、柔軟になりたいなど人はそれぞれ強化すべきポイントが違う。自分は体重と筋肉量を増やすことで目指すスウィングに近づけた。頑張れば何でもできることを証明したかった」(デシャンボー)。
自らの長所&短所を理解し、どこから改造に着手するかを決める。「プロを真似するのではなく自分に合ったプログラムを選ぶ。目標を達成するのに必要なのはハードワークだけです」(ジョーイD)。
ローマは1日にしてならず。デシャンボーボディに近道なし。
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