画面の切り替え増。全米プロテレビ中継に異変あり
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2020/09/01号
2020/10/09更新

画面の切り替え増。
全米プロテレビ中継に異変あり

 今年の全米プロはトップに人気・有力選手がひしめき合い、最終盤まで誰が勝つのか、予断を許さない展開だった。そのため、テレビ中継のある数値が歴代最多を記録することに。

 アメリカには、メジャースポーツのテレビ中継からユニークなデータを収集し、紹介する「クラシックTVスポーツ」というブログがある。

 ここでは2014年からゴルフの4大メジャー中継(全25試合)の最終日に、1分間で平均何プレー(ストローク数)がオンエア、つまり画面に映されるプレー数をカウントしている。

 その結果、今回の全米プロでは平均1・69プレー、歴代最多をマークした。

 1 分間に1・69プレーということは、1プレーにつき平均35・5秒で、次々と画面が切り替わったということ。ちょっとよそ見をしたら、注目する選手のプレーを見逃すスピードである。

 これまで最も多かったのは、17年マスターズの1・41プレー。セルヒオ・ガルシアがプレーオフの末、ジャスティン・ローズを破った大会。このときの最終日は、トップと2打差のなかにリッキー・ファウラーやジョーダン・スピースといった人気選手を含む、6選手がひしめく混戦でスタートした。

 逆に、オンエアされたプレー数が最も少なかったのは、16年全英オープンの0・83(1プレーにつき平均72・3秒)。このときは優勝したヘンリク・ステンソンとフィル・ミケルソンが、3位以下を大きく引き離す、さながらマッチプレーのような展開だった。

 今回、こうした結果になった原因は、ひとつは大混戦の展開にあるが、もうひとつ無観客試合というのも大きな理由と、同ブログでは分析している。

 ギャラリーがいれば、中継カメラは当然、そのリアクションにも目を向けるからだ。

 確かに目まぐるしいテレビ中継ではあったが、最後まで息の抜けない面白い全米プロだった。

  
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