予定は6月11日PGAツアー再開へ6つの課題
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/5/12_19号
2020/5/25更新

予定は6月11日
PGAツアー再開へ6つの課題

 PGAツアーが新スケジュールを発表。6月11日開幕のチャールズシュワブチャレンジを皮切りに7月第1週のツアー選手権まで14試合を行う予定だが、そこにはクリアしなければならない課題が山積みだ。

目標ができるのはいいね
J・トーマス

 スケジュール発表を受け、ジャスティン・トーマスは「今後も変更はあるかもしれないがわれわれにとってはうれしい発表。目標があることは素晴らしい」とSNSで喜びの声を上げた。しかし楽観はできない。

 感染者が世界全体で200万人を超えた新型コロナウイルス。果たして8週間後の再開時に、選手全員がツアーに集結できるのか?

「選手たちは試合に出たくてうずうずしている」と、トーナメント担当のパッザー氏は言うが海外にいる25人の選手(キャディは35人)は入国できても、2週間の待機が求められるため、外国人プレーヤーの対応が1つ目の課題になる。

 2つ目は開催地の自治体との交渉。地域によってコロナ対策は異なり、同地の了解を得ないと試合はできない。今後はこの交渉もポイントだ。

 3つ目の課題は選手全員のPCR検査の実施。基本的にツアーはそれを行う方針だが、そこで陽性が発見された場合の対処法は「今後検討する」。

 4つ目の課題はコースの安全性。感染拡大を防ぐため、すでにホストコースの周辺の立ち入りを制限し、人がものに触れないよう配慮しているが、万全には万全を期し、衛生面のコントロールを強化しなければならない。

 5つ目は選手たちの移動。プライベートジェットの利用者は全体の1割にすぎず、移動時の感染リスクも考慮すべき重大案件のひとつだ。

 6つ目はギャラリー。最初の4試合は無観客と決まっているが、その後、どのタイミングでギャラリーを入れるのか?

 ジェイ・モナハンコミッショナーいわく「全員の健康と安全を最優先に各方面と密に協議し、公衆衛生当局の指導のもと安全に試合ができると確信したときに初めて再開する」。

 道のりは長く険しいが……。

  
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