東京五輪延期で日程はどう変わる?米メディアの見立て
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2020/4/21号
2020/4/30更新

東京五輪延期で日程はどう変わる?
米メディアの見立て

 東京五輪の延期により米ツアーの日程調整の動きが慌ただしい。3月末時点でのスケジュール変更を米メディアの情報からまとめた。

 オリンピックの開催週に滑り込む可能性が浮上したのが全米プロゴルフ選手権だ。5月の開催は延期され、9月か10月で日程調整が行われていたが、7月または8月開催案も検討中。

 全米プロ同様、すでに延期が決まっているマスターズはオーガスタ関係者によると10月第2週が濃厚。しかし降雨が少なくコースコンディションの良い11月開催を推す声もいまだにあるという。

 6月開催予定の全米オープンは舞台のウィングドフットが全米でもっとも感染者が多いニューヨークと目の鼻の先。そのため開催コースをパインハースト(ノースカロライナ)などほかのコースに移す案もあり、主催するUSGAは「日程、開催コースを含め4月中旬までに方針を決めたい」としている。

 全英オープンは9月開催を検討しているが、9月は日没が早まるため1日9時間しかプレーできない。通常ワンウェイだが2ウェイ(1番&10番に分かれてスタート)開催が現実的。必要なら出場人数の絞り込みの可能性もある。

 ゴルフ界にとって重要なイベントでもある欧米対抗戦ライダーカップも9月開催予定だが関係者によると「1年延期の可能性が高い」。

 PGAツアーは5月最終週に行われるチャールズシュワブチャレンジからの競技再開を目指している。しかし現時点でコロナ危機がいつ収束するかもわからず、すべては希望的観測。つまり楽観的なシナリオということになる。

 延期の場合、テレビの放映権料はどうなるのか。秋になればほかのスポーツのビッグイベントが目白押し。バッティングさせないためにはどうすれば良いか? 問題は山積みだ。

「メジャー主催者とツアーは緊密に連絡を取り合い刻一刻と変化する情勢に対応しようとしている」とツアーの上級職にあるタイ・ボータウ氏。世界のゴルフ界はいま暗中模索のさなかにある。

  
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