新型コロナウイルスの影響で東京五輪も「1年以内に」と延期を余儀なくされたが、メジャーもまたその日程調整に呻吟(しんぎん)している。
来年のオールドコースは変更不可!
まずメジャー第1戦のマスターズ。延期が正式発表されてからわずかだが、その日程が見えてきた。最有力は10月2週目(10/8〜11)。オーガスタナショナルGCのある深南部ジョージア州は避寒地として知られ、気温が高い。同GCも9月末までオフシーズンとしてクローズする。シーズン入りしてすぐの開催をマスターズ委員会は決断したようだ。来季のPGAツアーと重なるかもしれないが、どちらの試合に出場するかは選手の裁量に任せられるだろう。
全米オープン、全米女子オープンを主催するUSGA(全米ゴルフ協会)は、この2大会を12月の同時期開催にするよう舵を切ったようだ。ただ、問題は開催コースの気候。女子の開催コース、チャンピオンGCはテキサス州にあるため問題はない。ただ男子のウイングドフットGCはニューヨーク州。寒冷地なので12月にプレーはできない。全米オープンには156人が出場するので、日照時間の考慮も必要。この2点に鑑みながら、USGAはコース選定に入っているという。
全米プロを主催する全米プロゴルフ協会ももちろん、日程調整に余念がないという。
最後に全英オープンだ。同オープンには今年中にどうしても開催しなければならない理由がある。それは来年の150回記念大会はセントアンドリュース・オールドコースでの開催が既定事実だということ。今年、同オープンを中止したら今年開催のロイヤルセントジョージズGCが横すべりすることになる。
R&Aはプライドにかけても150回の記念大会は、クラブの本拠地であるオールドコース開催を外すわけにはいかないのである。
小誌発売のころには結論が出ているだろうが、さて……。
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