世界ランクついに凍結これまで〞動いていた〞理由とは
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/4/14号
2020/4/13更新

世界ランクついに凍結
これまで〞動いていた〞理由とは

 男女ともゴルフの世界ランキングが凍結された。そもそも試合もないのに、これまで止まらず動いていたのはなぜ?

マキロイ1位のままランクは凍結

 新型コロナウイルスの影響でトーナメントが開催されない状況のなか、世界ゴルフランキングの一時停止が20日、ようやく発表された。オフィシャルサイトによると3月15日(地域によっては16日)のランキングのまま当面凍結され、再開は早くても5月下旬になるという。

 20日の発表まで試合はほとんど行われていなかったにもかかわらずランキングには動きがあった。そこにはまずシステム的なこんな事情がある。

 週ごとに順位を決めるのは選手たちの過去104週(2年間)の成績。試合ごとに成績をポイント換算して算出されるのだが、試合がなくても2年前の成績が反映されるので、時間とともにポイント対象の試合が変わることになる。2年前に大きな試合で勝てていた場合、その試合がポイント対象外になった時点で世界ランクが下がる可能性があるわけだ。

 ゴルフ界、ひいてはスポーツ界全体の機能が停止している状況で世界ランキングだけ動いていることに疑問を抱く向きは多かった。だが継続の理由はシステム的な問題以外に今年がオリンピックイヤーだということもあった。

 3月24日、東京五輪の延期がアナウンスされたが、オリンピックの出場権を決めるもととなるのが世界ランク。そのため五輪開催に備え世界ランクを継続していたという事情があったようだ。しかし直近の試合がないなかの継続に疑問の声が上がり、凍結の発表となった。

 ちなみに凍結された男子の世界ランク1位はローリー・マキロイ、2位ジョン・ラーム、3位ブルックス・ケプカで松山英樹は22位、今平周吾は41位。

 女子は1位がコ・ジンヨン、4位に畑岡奈紗がつけ渋野日向子は12位、鈴木愛が14位となっている。ランキングの凍結が終わるのはいつになるのだろうか……。

  
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