日本のゴルフ史凝縮霞ヶ関CCの動画が話題
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2019/12/03号
2019/12/05更新

日本のゴルフ史凝縮
霞ヶ関CCの動画が話題

 先頃、五輪開催コースの霞ヶ関CCがホームページ上に公開した動画が話題になっている。

日本ゴルフの名シーンがぞくぞく(写真は95年日本オープンでの伊澤V)

 「霞の90年」がテーマの動画は「デジタルミュージアム」と称され、全9部構成。同コースの90年の歴史ダイジェストに始まり、同コースの誕生、クラブライフ、1957年のカナダカップダイジェスト映像、1995年、伊澤利光が勝利した日本オープン、1999年の日本女子オープン、さらに06年の日本オープン、10年、松山英樹が勝利してマスターズへ招待されたアジアアマの試合の様子などが収められている。締めくくりは五輪コースの東コースを改造・改修した名匠、トム・ファジオのコースガイド。五輪開催コースらしく、日本語と英語バージョンがある。

 なかでも圧巻なのは1957年のカナダカップだろう。同コースの名前を世界に知らしめただけでなく、日本チーム(中村寅吉、小野光一)が団体優勝し、個人も中村が優勝して、一気に日本にゴルフブームを創出した。先日、終わったラグビーワールドカップで日本がベスト8に入り“にわかファン"が一気に増えたのと同じことがゴルフでも起こっていた。

 同コースの広報委員長、越正夫氏は「霞90年の歴史と現在を正しく発信していこうと思い、公開しました。また英語版も用意したのは日本ゴルフ界への認識、関心に役立ってもらえればという思いから。当倶楽部が所持していた動画、写真のほか競技中継映像は各テレビ局の協力をあおいだものもあります」

 『日本のゴルフ100年』の著書もあるゴルフ史家の久保田誠一氏は「霞の90年を見て草創期の映像に圧倒されました。活字や写真で見られない“動き"があるから歴史が生きてくる。よくぞ貴重な資料を発掘してくれたと思います。これからの各クラブの記念史づくりに一石を投じた作品」と評価する。

 いわば日本ゴルフ史を凝縮した形の必見映像。しかしながら同コースはプライベートクラブ。一般ゴルファーには高嶺の花だが、五輪後、何か変化はあるだろうか。

  
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