「こんなの初めて……」改造後の霞の東コース、ジュニアの感想
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2017/09/12号
2017/09/01更新

「こんなの初めて……」
改造後の霞の東コース、ジュニアの感想

 日本ジュニアゴルフ選手権が8月19〜21日、霞ヶ関CCで行われた。東コース改造後、初の"大試合"だったが、東京五輪の舞台の"試運転"はどうだったのか……。

「難しい」と戸惑うジュニアの声多数

 昨年9月に鬼才、トム・ファジオの設計改造をなしとげた東コースは若い選手たちにはどう映ったのだろうか?

 多くの選手が口を揃えていったのは「コースが難しくなった」ということ。「生まれて初めてこんなに長いコースを回りました」(26位、厚木北高3年・平本世中くん)「こんなの初めてってみんな言っていました。長いだけじゃなく、グリーンのアンジュレーションも厳しかった。雨が降って柔らかかったからピンは狙えていけましたが、五輪になるとどうなるんですかね……。でも出場してみたいですね」(17位、沖学園高1年・出利葉太一郎くん)

 最終成績のスコアがそれを物語る。今年優勝の鈴木晃祐くんが1アンダー。ここ10年間、過去の東コース(男女で西コースと隔年開催)のスコアを見るとアンダー数はいちばん少ない。

 総ヤーデージは以前より484ヤード伸び、7466ヤード(パー71)。これはリオ五輪会場の7128ヤード(パー71)より長い。グリーンも2グリーンから1グリーンに変更され、アンジュレーションは以前の比ではない。

 「難易度が上がったのは見た目でもわかります。ラフもまだ伸ばしていないし、フェアウェイやグリーンが硬くなったらもっと難しくなるでしょう。戦略的にも守るか、攻めるかシビアに考えさせるホールが多い。来年は女子が東なので、五輪に向けて調整が続くということですしね」とは、同競技の競技委員長を務めた内藤正幸氏。

 ただ改造そのものに関しては「以前の風格が消えた。どのホールも同じフレームの中に似たような味付けをしたようで平板。変化に乏しい」(リンクス研究家・武居振一氏)との辛口意見もあるが、五輪に向けたコースの整備は整いつつあるようだ。

 
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