ひざが痛い!J・デーリーメジャーにカートで出場
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2019/05/28号
2019/06/07更新

ひざが痛い!
J・デーリーメジャーにカートで出場

 メジャー第2戦、全米プロゴルフ選手権出場にあたりPGAオブアメリカがジョン・デーリーにカート使用を認めた。

 左ひざの骨関節炎を抱える53歳のデーリー。そもそも「なぜ出場権があるの」と思う向きもあるだろうが、1991年、ニック・プライスが妻の出産に立ち会うため同選手権を欠場、繰り上がり出場の末、優勝したのがデーリー。この勝利で、生涯全米プロに参戦する権利を得ているのだが、今年の舞台ベスページブラックを歩いて回るのは無理と判断。申請を行い、許可されたというのだ。

 「ファンに哀れだと思われたくないな。でもひざに爆弾を抱えているからね。上りはいいけど下りがきつくて」とデーリー。

 米国には「障害を持つアメリカ人法(ADA)」があり、今回のデーリーのケースは障害によって不利益を被らないことを主旨とする同法が適用されたもの。だが昨年の全米シニアオープンではADAによるカート使用申請が認められず、大会を棄権している。

 主戦場のチャンピオンズツアーはほとんどの試合でカート使用を認めているため、デーリーが最後に歩いてプレーしたのは昨秋のオメガヨーロピアンマスターズにさかのぼる。

 ちなみにメジャーでのカート使用はケイシー・マーティン(1998年、2012年全米オープン)以来史上2人目。マーティンは生まれつき右足に障害があり、ツアーを提訴して闘い、カートで回る権利を勝ち取った。一方のデーリーはダイナミックなスウィングを支えきれないわがままボディが元凶。

 マスターズの時期に合わせオーガスタナショナル近くのレストランの駐車場で自らのRV車を使いゴルフグッズを売る“小商い"をしているメジャーチャンプ。昨年は車道から突っ込んできた車に轢かれる寸前で転んだ拍子にひざを痛打。大事には至らなかったが、今年も同じ場所で店を開きファンと交流を楽しんだ。本誌が出るころには全米プロの結果は明らかになっているが、このユニークな男の結果はいかに?

  
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