俺の右ひざを応援して!J・デーリー、カート使用巡って物議
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2018/07/24号
2018/08/07更新

俺の右ひざを応援して!
J・デーリー、カート使用巡って物議

 元祖お騒がせ男、ジョン・デーリーがまたも物議を醸している。試合中のカートの使用を巡り全米ゴルフ協会(以下USGA)と対立。全米シニアオープンを棄権した。

 デビッド・トムズのチャンピオンズツアー初優勝で幕を閉じたメジャー第3戦。華やかな大会の裏でデーリーはUSGAにカートの使用を認めるよう迫っていた。

 その理由は昨年10月に痛めたひざの状態が悪化したため。本人は障害による差別を禁止する法律ADA(アメリカンディスアビリティアクト=障害を持つアメリカ人法)を楯に「カート使用を容認するべき」と主張したがUSGAはこれを拒否。ツイッターで「デーリー氏には現状について追加の情報を要請したが回答がなかった」と説明した。

 このコメントにデーリーは激しく反発。「情報操作に惑わされてほしくない。USGAから追加の情報を要請されたことはない」と応酬した。

 カートの使用はツアーの禁止事項。ただし右足に先天性の障害があるケイシー・マーチンがカート使用を求めPGAツアーを訴え、4年に渡る裁判の末、勝訴。例外的にカート利用が認められた例がある。

 とはいえマーチンは先天的な障害。デーリーの場合は太りすぎによる後天的障害だから話が違うのでは? という意見も。プロフィールには97キロとあるが、見た目にも100キロ超えは明らか。ひざへの負担ははかりしれず、4月にはマスターズ客相手にレストランの駐車場にトレーラーを持ち込みグッズ販売をしている最中、暴走車に突っ込まれて転倒。さらにひざを悪化させる不運もあった。

 今季は、シニアツアーでベスト10に4度入っており、人気は未だ衰えていない52歳。ツイッターで「オレの右ひざを応援してくれ」とも。ひざを治すのが先かカート使用を認めさせるのが先か。USGAへの腹いせともとれる棄権に打って出たデーリーの闘いは続く。

 
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