「僕は不幸じゃない!」有望株が難病を公表
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2018/01/02号
2017/12/28更新

「僕は不幸じゃない!」
有望株が難病を公表

 リッキー・ファウラーの大学時代のチームメイトでここ数年頭角を現してきた28歳のモーガン・ホフマンが筋ジストロフィーであることを公表。難病を患いながら「夢は諦めない」と語り、話題になっている。

 オクラホマ州立大学時代にはアマチュア世界ランキング1位になったこともあるホフマン。プロ入りは11年。徐々にではあるが実績を積み、今年は2月のホンダクラシックで勝ったファウラーに次ぐ2位タイに入り、フェデックスカップのポイントランク81位。フルシードを獲得した。

 そんなホフマンが体に異変を感じたのは6年前のことだという。少年時代はゴルフ以外にホッケーや野球などさまざまなスポーツと親しみ、趣味は筋トレ。ところが、いくら鍛えても胸の筋肉が落ちる現象に見舞われ病院へ。しかし原因はようとしてわからず、全国25カ所以上で診断を仰いだのだが明確な答えは得られなかった。

 1年半前、ワラにもすがるような思いでニューヨークの神経科を受診すると耳を疑うような診断結果を突きつけられる。

 「筋ジストロフィーです」

 青天の霹靂だった。「その時、覚えているのは『不治の病です』という残酷なドクターのセリフだけです」とホフマン。

 だが、ホフマンはただ落ち込むだけではなかった。これまでの人生を振り返り「夢を叶えてプロになれたこと」「難病に苦しむ子供たちをサポートするチャリティ活動に携われたこと」「優勝という目標に向かって切磋琢磨できている事実」を再認識。「自分は決して不幸ではなく、むしろとてつもなくラッキーな人生を与えられているのだ」と思い至ったという。

 これから徐々にモーガンの胸、背中、腕、脚から筋肉が失われていくとされる。病気の進行がプレーに与える影響も未知数だ。だが今後いつ筋ジストロフィーの特効薬が開発されないとも限らない。それまでモーガンは「決して諦めずに前に進みたい」という。勇敢な戦士のチャレンジを見守りたい。

 
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