アメリカ式?日本式?スタイルが選べるコース登場
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2017/08/08号
2017/08/07更新

アメリカ式?日本式?
スタイルが選べるコース登場

 ゴルフ場経営の生き残りをかけ、各コースが知恵をしぼっているが、"和洋折衷"プレースタイルで集客を呼びかけるコースがある。

 栃木県鹿沼市にある南栃木GCだ。今年3月の「リニューアルオープン」では米国でのプレースタイルを参考にした。スループレー方式、清算は前金制とし、風呂は使用せず、ロッカーとシャワーを利用する場合は別途500円を必要とし省力・合理化によって低料金を目指した。

 「4カ月そのスタイルでやってみたのですが、やはり従来の方式のほうがいいというお客さまもいらっしゃいました」(南栃木GC経営のリソルホールディングス・広報)とのことで、今回の「リ・スタイル」敢行。アメリカンスタイル(月~木)とジャパニーズスタイル(金~日)に分けた。前者はノンストッププレー。9時~14時、ドライブスルー方式で軽食を販売。18ホールか9ホールか選べ、料金はスタート時間、月によっても細かく分けている。ちなみに7月の5時~10時54分スタートは3200円。8月は2700円とリーズナブル。

 後者のジャパニーズスタイルでは従来のサービスも取り入れた選択制にしている。車で玄関の荷物置きが可能(それだけ人手がいる)で、ロッカー無料。風呂無料(ただしタオルは持参)。昼食も選択でき、食べ放題、飲み放題メニューも。料金も18ホール、9ホール、スルーか休憩ありか、月別、スタート時間によって、1600円~9700円まで細分化して決められている。

 「若年層、女性層にアピールし、また従来のお客さまも大事にしたいという意図です。これが成功すれば、全国直営18コースに波及させていこうと思っています」(同)

 この取り組みをゴルフ場運営コンサルタントの石井米二郎氏は「時間を売るのがゴルフ場の経営。くまなく空き時間を埋める努力が見られます」と評価。

 選択肢が増えるのはいいことだろう。

 
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