世界中どこでも通用するHCシステム、日本での開始時期は?
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/12/01号
2020/12/21更新

世界中どこでも通用するHCシステム、
日本での開始時期は?

 R&Aはこのほど、世界統一のワールドハンディキャップシステム(WHS)をイギリスとアイルランドで発効したと発表したが、日本ではいつから?

 WHSとはすべてのゴルファーが世界中、どこの国、コースにでも持ち運びできるハンディキャップ(HC)のこと。世界80カ国で採用されているUSGAのコースレーティング及びスロープレーティングに、いくつかの変更点を加え、均一なHCを取得することができるとしたシステムだ。当初、消極的だったR&Aも歩調を合わせ、両者が共同統括し、各国ナショナル協会が管理・運用していく仕組み。世界共通の包括的HCシステムとしては初となる。

 USGAのコースレーティングとスロープレーティングの2つの方式は統計学を駆使して作られたもので、WHSを推し進める役職のJGA管理本部担当部長の森田勇樹氏は「よくできたシステム」と絶賛する。コースの難易度を示すコースレーティングシステムにより、プレーヤーのHCインデックスは調整され、気象などの条件によりタイムリーなHCに改定される、などがその理由だ。

 WHSでの変更点を具体的に少し挙げると……。査定に採用するためにプレーしなければならない最少ホール数が13から14ホールになる、ホールスコア上限方式が変わる、スコア提出の期限がラウンド終了後すぐだったのが、プレー当日の深夜零時までになる、などがある。

「ただシステムを理解するには相当な勉強が必要で、施行前に十分な説明期間が必要と考えます。そうでないと最初から拒否されかねません。しかし難解だからといっても、プレーヤーはただスコアを提出するだけで、あとはJGAでのJ-SYSコンピューターが自動計算して翌日には、その人のHCがはじき出されるシステムですから、簡単だといえます」(同)

 日本でも、本来ならもう始まっているはずだったが、コロナ禍のため、遅れている状況。「年末に検討会議を開き、結果はJGAホームページで報告します」(同)

 小誌でもWHSの詳細は機会があるごとに掲載していく。

  
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