米チャンピオンズツアーが熱い! ジム・フューリック、アーニー・エルス、フィル・ミケルソンなどなど。スター揃いのフィールドでエルスがキング争いに名乗りを上げた。
10年以上同ツアーのキングの座を守ってきたベルンハルト・ランガーも60歳を超え、さすがにピークは過ぎたように見える。となると、ランガー時代に終止符を打つべくシニアルーキーたちが名乗り。大激戦を繰り広げている。
最右翼と思われたのがフューリック。シニアデビューから2試合連続優勝を飾り、先のSAS選手権でツアー史上初のデビュー3連勝を狙っていた。しかし、立ちはだかったのがエルス。3打差の9位からスタートした最終日に「66」の好スコアをマークし、コリン・モンゴメリーに1打差をつけ逆転でツアー2勝目を達成。フューリックは9位タイに終わった。
篠突く雨のなか、最終ホールで12メートルのロングパットを沈めたエルスは「今日は最初から64を出すつもりでプレーした」と勝つことだけを意識したと打ち明ける。というのも3週間前のピュアインシュランス選手権最終ホールで60センチのパットをミスし、プレーオフ進出を逃した苦い経験があったから。
「60センチを外して12メートルが入る。ゴルフは本当に不思議なゲームだね」
昨年10月、50歳の誕生日を迎えシニアデビューしたが今年はいまひとつパットの調子が上がらなかったのだとか。そんなとき「マーク・オメーラの練習風景を観察したんだ。同じパターを使っているし、めっぽうパターが上手い先輩。ちょっとしたアドバイスをもらってよくなった。勝てたのは彼のおかげ」とエルス。
シニアデビュー初戦に優勝しながらレギュラーツアーに専念中のミケルソンも16 日開幕のドミニオンエナジークラシックにはエントリー。エルス、フューリックを加えた最強ルーキー三つ巴の戦いから目が離せない。
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