畑岡は出場取りやめ。米西海岸の山火事が試合に影響
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2020/10/13号
2020/10/19更新

畑岡は出場取りやめ。
米西海岸の山火事が試合に影響

 アメリカ西海岸一帯の山火事は、米女子ツアー、ポートランドクラシックにも影響を及ぼした。

 山火事は過去18年で最悪規模で、その煙は北欧まで到達しているという。ポートランドクラシックに出場した渋野日向子は、大会2日目のオンライン取材で「(ポートランドに)飛行機が着陸した時は、すごい(煙の)においがしました。練習ラウンドの時がひどすぎて、ずっとマスクしてやっていました」と状況を振り返る。

 各地の大気状況を調べるサイト「IQAir.com」によると、9月15日(火)のオレゴン州ポートランドの大気汚染は世界ワースト1位を記録。大気汚染が深刻なインドや中国を上回る状態だったのだ。この状況を憂慮して、ブルック・ヘンダーソン(カナダ)、畑岡奈紗、レクシー・トンプソン(アメリカ)、キム・セヨン( 韓国)らは急きょ出場を取りやめた。

 ツアーも選手の健康を第一に考えて「4日間から3日間54 ホールへ大会縮小」「火曜〜木曜の午前中はゴルフ場を閉鎖」「水曜のプロアマ戦を中止」など対策を講じた。大会中止も検討されたが、木曜日の未明から恵みの雨が降ったことで、空気がクリアになった。渋野は「喉は少しイガイガしていると思います。飲み物を飲む量が足りていないかもしれませんが」と、やや体調面の変化を感じつつも、試合への影響はなかったと言う。「自分のゴルフに集中できた」と先週に引き続き、予選通過を果たした(結果は24位タイ)。試合後には「いいふうになってきている」と試合を重ねることで、自身のプレーに復調を感じている。

 10月から米女子ツアーの試合会場は東海岸へ移るが、西海岸の火事は終息する気配がない。全米省庁合同火災センター調べによると、オレゴン州では東京都の1・5倍以上の面積が焼失し、今もなお12カ所で延焼が続いている(いずれも9月21 日時点)。一刻も早く鎮火することを願うばかりだ。

  
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