天命知るシニアルーキーフューリックいきなりV!
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2020/08/25号
2020/10/07更新

天命知るシニアルーキー
フューリックいきなりV!

 アデビュー戦でいきなり優勝。14年のM・A・ヒメネス以来、チャンピオンズツアー史上19人目の快挙に「気分は最高!」と“地味な男"が派手に喜んだ。

 5月12日に満50歳の誕生日を迎えたフューリックは、本来ならその週からシニアの試合に出られるはずだった。ところがコロナの影響でツアーは中断。満を持して挑んだ再開初戦のジ・アリーチャレンジでツワモノ揃いのフィールドを制し、栄冠に輝いた。

「シニアデビュー戦で優勝というのはよく聞く話だけれど、実際やってみるとすごくタフだった。接戦をものにできて良かった」と達成感をにじませたフューリック。

 彼にとって有利だったのはコースとの相性の良さ。戦いの舞台ワーウィックヒルズは10年前までビュイックオープンを開催しており、フューリックはそこで03年に優勝、2位に2度入っていたのだ。

「ここには良い思い出がたくさんある。ただひとつ残念だったのはギャラリーがいないこと。昔はあまり広くない敷地にファンがぎっしり詰めかけ、立錐の余地もないほどだった。湧き起こる歓声に気持ちを揺さぶられた。とくに17番の大歓声が懐かしい。いまは無観客だけれど、いずれあのころの興奮が甦る日がくるのを心から願うばかりだよ」

 大会初日は、やはりこれがシニアデビューのマスターズチャンピオン、マイク・ウィアー、プレーヤーズ選手権を制しているチェ・キョンジュと同組でラウンド。あとの2人は27位タイに終わった。

 昨年まで世界ランクトップ50に名を連ねていたフューリックだが、現在は90位。それでも全米プロ出場資格である同ランク100位以内を満たしているためメジャーでキッズ(若手)たちと戦うことに。

 ちなみに6月に50歳になったミケルソンは「飛ばなくなるまでシニアの試合には出ない」と宣言しており、実際、同週開催のWGCで2位タイに入り健在ぶりをアピールした。

  
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