アデビュー戦でいきなり優勝。14年のM・A・ヒメネス以来、チャンピオンズツアー史上19人目の快挙に「気分は最高!」と“地味な男"が派手に喜んだ。
5月12日に満50歳の誕生日を迎えたフューリックは、本来ならその週からシニアの試合に出られるはずだった。ところがコロナの影響でツアーは中断。満を持して挑んだ再開初戦のジ・アリーチャレンジでツワモノ揃いのフィールドを制し、栄冠に輝いた。
「シニアデビュー戦で優勝というのはよく聞く話だけれど、実際やってみるとすごくタフだった。接戦をものにできて良かった」と達成感をにじませたフューリック。
彼にとって有利だったのはコースとの相性の良さ。戦いの舞台ワーウィックヒルズは10年前までビュイックオープンを開催しており、フューリックはそこで03年に優勝、2位に2度入っていたのだ。
「ここには良い思い出がたくさんある。ただひとつ残念だったのはギャラリーがいないこと。昔はあまり広くない敷地にファンがぎっしり詰めかけ、立錐の余地もないほどだった。湧き起こる歓声に気持ちを揺さぶられた。とくに17番の大歓声が懐かしい。いまは無観客だけれど、いずれあのころの興奮が甦る日がくるのを心から願うばかりだよ」
大会初日は、やはりこれがシニアデビューのマスターズチャンピオン、マイク・ウィアー、プレーヤーズ選手権を制しているチェ・キョンジュと同組でラウンド。あとの2人は27位タイに終わった。
昨年まで世界ランクトップ50に名を連ねていたフューリックだが、現在は90位。それでも全米プロ出場資格である同ランク100位以内を満たしているためメジャーでキッズ(若手)たちと戦うことに。
ちなみに6月に50歳になったミケルソンは「飛ばなくなるまでシニアの試合には出ない」と宣言しており、実際、同週開催のWGCで2位タイに入り健在ぶりをアピールした。
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