選手からは延期論も!どうなるライダーカップ
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/6/09号
2020/06/12更新

選手からは延期論も!
どうなるライダーカップ

 2年に一度、欧米が威信と名誉を懸け、チーム戦で競うライダーカップ。新型コロナウイルス感染拡大により、スケジュールが大幅に変更されるなか予定どおり開催の方向だが、選手からは異論も。果たしてどうなる?

 今年は米ウィスコンシン州ウィスリングストレイツで全米オープンの翌週9月25日開幕の予定で、現時点で変更などはアナウンスされていない。無観客での開催も検討されているが、ローリー・マキロイは「無観客のライダーカップはライダーカップではない」と猛反発。

「1年延期を主張したい」と今年中の開催に反対の立場を取っており、イングランドのトミー・フリートウッドもマキロイに同調している。

 主催する全米プロゴルフ協会のセス・ウォー会長も「ファンあってのライダーカップ。無観客と決まったわけではない」と、観客の重要性は十分に理解している。しかし観客を入れるにしても舞台がアメリカなので、今年に限っては欧州から応援に駆けつけるギャラリーはほとんどいないのではないか。

「無観客ではファンだけでなく選手たちも楽しめない。仮にファンが入れてもヨーロッパからはいないとなると、われわれも張り合いがない」と言うのは欧州チームのキャプテン、パドレイグ・ハリントン。

 キャプテンピック(主将推薦のワイルドカード)に関しても「試合がないから判断材料がない。まだ考えていない」と困り顔だ。

 ウォー会長は「バーチャルを活用し、現地で応援しているような感覚を味わえる取り組みなどクリエイティブな方法も考えている」と言うが、いずれにせよ6月にツアーが再開してみなければ、9月のことを語ることもできないだろう。

 ライダーカップは第二次大戦の影響で37年から47年まで開催が見合わされ、世界同時多発テロが起こった01年は1年延期されている。

 来年は東京オリンピックやプレジデンツカップが控えており、このまま開催するとしても、延期するとしても問題は山積み。伝統の一戦の行方やいかに?

  
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