トップは無期限で給与返上!もちろん米ツアーの話
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/4/14号
2020/4/13更新

トップは無期限で給与返上!
もちろん米ツアーの話

 PGAツアーのトップ、ジェイ・モナハンコミッショナーが新型コロナウイルスがもたらした世界的危機を乗り切るため、自身の給与返上を打ち出した。

 ゴルフウィークほか全米メディアはモナハン氏が20日に開かれたPGAツアーの役員会で、今後無期限で自らの報酬を放棄することを表明したと伝えている。

 いち早くこの事実を報じたゴルフウィークのリンチ記者は「モナハン氏だけでなくPGAツアーのエグゼクティブチームも25パーセントの給与カットを受け入れている」とする一方で、ツアーに関わるほかのスタッフは「19年水準の給料を維持する」方針であるという。

 モナハン氏がコミッショナーに就任したのは4年前。17年の税務申告では彼が手にした報酬は390万ドル(4億円超)だったことがわかっている。それほどの高給を無期限で受け取らない決断をしたというから驚きだ。

 PGAツアーはレギュラーツアー以外にチャンピオンズツアー(シニアツアー)、コーンフェリーツアー(下部ツアー)、マッケンジーツアー(カナダ)、ラテンアメリカツアー、中国ツアーの6団体で構成されている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、レギュラーツアーはプレーヤーズ選手権の2日目以降試合を行っておらず、少なくとも5月21日まですべての試合を行わない。6つのツアー全体では17のトーナメントが延期、20のトーナメントが中止となった。

「当初は想定していなかった問題が次々と起きている。イベントが開催されなければビジネスは立ち行かない。ならば経費を少しでも削減しようという思いがモナハン氏の報酬カットだ」(前出、リンチ記者)

 翻って日本では3月25日にJGTOの理事会が開かれ、青木功会長の続投が発表されたが、人事を巡るゴタゴタのニュースをご存じの方も多いだろう。米ツアーとの“格の差"を感じずにはいられない。

  
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