米ツアー4勝、41歳のスコット・ピアシーがSNSの不適切投稿を理由に複数のスポンサーから契約を切られた。
問題の投稿がなされたのは今月の初め。民主党の大統領候補(すでに撤退)で、同性愛者であることをカミングアウトしているピート・ブティジェッジ氏を揶揄、あるいは嫌悪するような性差別的な画像をインスタグラムのストーリーに投稿。さらにFBIが国内テロの潜在的グループであると指摘する「Qアノン」にもメッセージを送っていた。
するとピアシーのSNSはその日のうちに大炎上。投稿翌日にはインスタグラムで「そのつもりはなかったけれど、攻撃的すぎたなら謝りたい。これからはちゃんとします」と謝罪したものの、スポンサーは黙っていなかった。
投稿直後には用具契約を結ぶタイトリストとフットジョイ(両社ともアクシネットの傘下)がピアシーをツアー名簿から削除。ウェア契約を交わしていたJ・リンドバーグは「われわれはグローバルなライフスタイルブランドとして世界中の人々に愛と思いやりを届ける努力を続けています」という声明を発表した上で「ピアシーの主張は受け入れ難く私たちの見解や信念からほど遠いものでした」と、契約終了を通達。
一方、PGAツアーは「ピアシーの判断力の欠如には失望している」としたが、いまのところおとがめなし。渦中のピアシーは騒動勃発時にアーノルド・パーマー招待に出場していたが、予選落ちに終わっている。18年のチューリッヒクラシックでツアー4勝が、今季はフェニックスオープンで6位タイに入っており世界ランクは101位。
「家族と過ごす時間が一番好き」というマイホームパパが差別主義者とは……。謝罪しても覆水盆に返らず。SNSの投稿で年間億に近い契約金をふいにしたピアシー。口は災いのもとならぬSNSでの不用意な投稿は災いのもとだ。
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