ケプカは81!超ハードコンディション制したのはハットン
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/3/31号
2020/4/01更新

ケプカは81!
超ハードコンディション制したのはハットン

 アーノルド・パーマー招待でイギリス出身のティレル・ハットンが米ツアー初優勝を遂げた。世界的には無名のハットン、さてどんな選手?

 今年のパーマー招待は難しかった。3日目には松山英樹が80、ブルックス・ケプカが自己ワーストの81を叩きリーダーズボードは大荒れに。

「風は強いし(風速10以上)気温が低い。それにフェアウェイもグリーンもカチカチ。手前から攻めないとすぐにボールがグリーンを転がり落ちてしまう」と話したのは5位タイに終わったローリー・マキロイ。フロリダには珍しく底冷えする最終日、単独首位からスタートしたハットンは「自分との戦いに徹した」。

「すごくタフなコンディションだったから冷静に平常心を保つことを心がけた。普段からすぐカッとなるタイプなんだけど、今週は落ち着いてプレーできた。パーマーの名がつくツアーのアイコン的イベントで優勝だなんて本当に言葉にならないほどうれしいよ!」

 91年生まれの28歳は、3歳のときクラブを握り近所のパー3コースで腕を磨き、幼い頃からプロになることを夢に見てきた。アマチュア時代は地元で負け知らずの猛者に。12年に欧州の下部ツアーでプロデビューすると、16年に欧州レギュラーツアーのアルフレッドダンヒルリンクスで初優勝。翌年に同大会で連覇を果たすと、翌週のイタリアンオープンで2連勝。18年のライダーカップにも出場し、欧州チームの勝利に貢献した。

 昨年は欧米両ツアーをかけ持ち。屈指の高額トーナメント、トルコ航空オープンで6人のプレーオフを制し、欧州ツアー4勝目を挙げた。

「でも米ツアーでのステータスは低かった。今回の優勝で3年シードを貰えるって? ワオ、凄いね! フェデックスカップのポイントレースでも上位を目指したい」

 この勝利で世界ランクは松山に次ぐ22位に浮上。メジャーシーズン、ハットンが台風の目になるかも……。

  
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