香港の民主化運動収束せず。PGAチャイナの試合中止に
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2019/10/22号
2019/10/24更新

香港の民主化運動収束せず。
PGAチャイナの試合中止に

 香港で開催される予定だったPGAツアーの中国シリーズの試合が今年は中止されることが決まった。

 10月1日の中国の建国70周年に合わせて、香港の行政府が民主化運動を収束させるのではとも思われていたが、警察による催涙ガス弾の水平撃ちに加え、実弾発砲という新たな局面に入り、状況はますますエスカレート、混迷化している。

 そんななか、PGAツアーは、10月17~20日に香港で予定されていたクリアベイオープンのキャンセルを決定した。「私たちはあらゆる角度から状況を分析し、試合をキャンセルすることが最高の判断だと決定した」と語るのは、中国シリーズのエグゼクティブディレクター、グレッグ・カールソン氏だ。これによってシリーズの最終戦は10月10~13日のマカオ選手権となり、この試合の賞金は大幅にアップされる模様だ。

 まだ、正式な発表はないが、 今後気になるのは11月の22~25日に予定されている欧州ツアーとアジアンツアー共催の香港オープンだろう。

 これに先立ち、10月5~13日に予定されていたテニスWTAの香港オープンは中止を発表。しかし、新たな開催日程を模索しているとも伝えられている。

 すでに約5カ月続いている香港の民主化運動。治安問題や選手たちの移動を考えると、国際的な試合の開催中止は当然のことだろう。

 スポーツと政治は別物だが、中止の決定が民主化運動弾圧への抗議という意味合いもあるのでは、というのは、考えすぎだろうか……?

  
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