PGAツアーチャイナで選手が突然死。最終日中止の緊急事態
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2019/04/30号
2019/05/10更新

PGAツアーチャイナで選手が突然死。
最終日中止の緊急事態

 先日、佐藤大平が勝利し話題となったPGAツアーチャイナで、前代未聞の事態が発生した。

 4月7日の同ツアー、三亜選手権の最終日がキャンセルになったのだ。理由は、マレーシア出身の選手、アリー・イラワン(28)が開催地の海南島のホテルで突然死したから。4月9日現在で、検死官による正式な発表はされていないが、同ツアーによれば「自然死」ということで「起こったことは本当の悲劇。時には、スポーツイベントより重いことが起きることがある」と、最終日をキャンセルした理由を説明。同ツアーのエグゼクティブディレクター、グレッグ・カールソン氏は「常に親密で絆の強い家族のような私たち全員に暗い影を落としたひどい悲劇だった」と語っている。

 イラワンは母国マレーシアで2勝、アジアンツアーの下部ツアーでも2勝しており、将来が期待されていたプレーヤー。性格もいいと評判で、選手仲間からも人気があったという。加えて、昨年5月に結婚したばかりで、マリナ夫人は夫のキャディを務めており、同ツアーでは知られた存在だった。

 54ホールに短縮された試合で優勝したアメリカのトレバー・スルマンも喜ぶどころではなく、「私の心は、アリーの家族や妻・マリナに向けられている」と心痛のコメント。

 PGAツアーチャイナという比較的“小さな共同体"で仲間が突然死したとあっては、選手たちがショックを受けるのも当然。プレーどころではなくなってしまったということなのかもしれない。

 ちなみに、この試合でイワランは予選落ちしてたが、現地に残りホテルに宿泊していた。

  
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