集客力アリで米シニアはOK日本はNG。長谷川滋利を阻む〝壁〞
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2019/07/2号
2019/08/19更新

集客力アリで米シニアはOK日本はNG。
長谷川滋利を阻む〝壁〞

 元メジャーリーガーの長谷川滋利がPGA(日本プロゴルフ協会)のプロテスト第1次予選をクリアした。

狙うはプロ!

 次回、第2次予選は7月に3会場で行われ、それぞれの上位者が8月下旬、4日間の長丁場で行われる最終テストに進出する流れ。

 若い受験者が多いなか50歳の長谷川の健闘は光ったが、長谷川が出場を目指すのは日本のシニアツアー。今回のプロテストはレギュラーツアーへの出場資格も含み、ハードルが高い。PGAのティーチングプロの資格を得てシニアツアー出場を目指す手もあるのだが、長谷川は前者を選択。

 長谷川は昨年、全米アマ予選に通り、今年4月には三菱エレクトリッククラシックで米チャンピオンズツアーにデビュー、プロ転向し、先日のマスターカード選手権にも出た“逸材"。話題性は満点で、ギャラリーを呼ぶ力はある。それゆえ米チャンピオンズツアーでは推薦出場させているのだろう。しかし、日本のシニアツアーではプロの推薦出場は叶わない(アマチュア選手なら主催者推薦での出場は可能)。

 昨年、ジャイアンツの原辰徳監督がアマチュア選手として主催者推薦を受け、ファンケルクラシックなどで大量のギャラリーを引き連れてニュースになった。長谷川にもそういった面で期待ができるのではないか、PGAに聞いてみると……。「個人的には是非そうしてもらいたいのですが、PGA会員という資格がないと出られないというルールがあるので」(広報、箕輪明日美氏)。

 テレビ解説者のタケ小山氏は「会員の“生活権"を守りたいということでしょうが、PGAは公益社団法人です。ゴルフを社会的に広める使命があり、会員たちだけのために税金が優遇されているわけではない。特例でも作って(長谷川を)出すと盛り上がるのに……」と、“問題"は意外なほど複雑。

 ちなみに、プロ野球出身のデーブ大久保(大久保博元)も1次予選を長谷川と同じスコアで突破。大久保はティーチングプロの資格があるので、シニアツアーへの参戦は可能だ。

  
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