新ルール実施状況でR&AとUSGAの意見が相違?
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2019/03/26号
2019/03/22更新

新ルール実施状況で
R&AとUSGAの意見が相違?

  新ルールが施行されて2カ月半が経つが、このルールを作ったUSGAとR&Aの意見が対立している……?

 R&Aのチーフエグゼクティブのマーチン・スランバース氏によれば「自分が望んでいたほどスムーズには新ルールに移行していないというのが公平な見方だろう。しかし、今回は大きな改訂で、ゴルフそのものを変えるものでもある。私は世界のさまざまな異なった地域でルール改訂プロジェクトに取り組むことに生活の大部分を費してきましたが、いくつかの問題が発生するだろうと予測していないわけではありませんでした」と、やや遠慮がちながら「やっぱり問題が起きたでしょ」といった内容の言い分。

 一方、USGAのCEOマイク・デービス氏は「私の見解では、新ルールは概ね大成功と言えるでしょう。新ルールは、その理解が本当にやさしいし、簡単に利用できるという点で完全に私たちが望んだものとなっている」と語り、R&Aとは異なった意見を持っていることが明らかになっている。

 ひざの高さのドロップが現状ではもっとも批判の多い新ルールといえるかもしれないが、プロツアーで大きな混乱となっているのは、キャディがライン上に立つ行為かもしれない。プレーヤーがショットを打つためのスタンスを取った後で、キャディが後方に立つと2打罰というルールだ。 しかし、「プレーヤーがスタンスを取り始めたとき」というのが、どの時点かということで解釈が分かれる場合がある。これがわかりにくく、フェニックスオープンでデニー・マッカシーという選手の2打罰をPGAツアーが撤回したが、これに対してUSGAがクレームをつけて、新ルールの徹底を促したようで、先のホンダクラシックでは、この2打罰を徹底させている。

 一般ゴルファーからは旗竿を差したままのパッティングでプレーが早くなったとの声は聞こえてくるが、プロゴルファーからは批判や混乱ぶりばかりが伝わってくる。ということは、プロとアマどちらに目を向けているかの違いで、USGAとR&Aの見解が異なっているのかも?

  
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