新ルール問題がフェニックスでも発生!罰打取り消しの事態に
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2019/02/26号
2019/03/01更新

新ルール問題がフェニックスでも発生!
罰打取り消しの事態に

 新ルールで新設された「キャディがプレーヤーの後方に立つことの制限」の規則。先週は欧州ツアーでリー・ハオトンが同規則違反で2ペナとなった件を紹介したが、その翌週、米ツアーでも同違反が指摘される騒動が起こった。

 リッキー・ファウラーが優勝したフェニックスオープンの2日目。デニー・マッカーシーが15番で第3打のスタンスをとる際、ボールのすぐ横に立ち、方向と振りの大きさをチェックするように素振りを繰り返した。そのとき、キャディはボールの真後ろに立ってマッカーシーのスウィングを観察していたが、2人に会話を交わす様子はなかった。

 キャディが後方から姿を消した後、マッカーシーはセットアップに移るために再度ボールの後ろから方向を確認。そして、スタンスをとった。

 良く見られる手順のように思うが、これをテレビモニターでチェックしていたオフィシャルが「(プレーヤーがストロークのためにスタンスをとり始めたとき)キャディはどのような理由があってもプレーの線の球の後方延長線上やその近くに故意に立ってはならない」とする先の規則に違反した、として2罰打を課した。

 だが、これには多くの選手が「キャディは故意に立ってはいない」とSNSで反論。

 また、同様の疑念を指摘されていたジャスティン・トーマスは「馬鹿げている。これで違反とはショックだ。USGAはできるだけ速やかに変更する必要がある。このルールは競技の改善に何ら役立たない」とツイートし、1万を超える「いいね」の反応を得た。

 すると、米ツアーはすぐにUSGA、並びにR&Aと検討。翌日、「違反には当たらないし、このようなケースは今後も違反とはしない」との声明を発表し、マッカーシーの罰打を取り消した。

 さらに、USGAは「このルールが適用されるケースをより明確化する必要性を認識。数日中に発表する」と、これ以上の混乱を避けるための対応をとる意向を示した。

 本誌発売時には発表済みかもしれないが、世界中のプロゴルファーが関心を寄せる問題だ。

  
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