ピンポジが違っていた!でも、3Hで3アンダー。P・ケイシー
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2019/03/19号
2019/03/08更新

ピンポジが違っていた!
でも、3Hで3アンダー。P・ケイシー

  WGCメキシコ選手権でも3位タイになり、好調なシーズンを送るポール・ケーシー。しかし、その3日目は思わぬことで話題を集めることになった。

 大会3日目、ケーシーはブルックス・ケプカ、リー・ウエストウッドとともに10番ホールからトップスタートでコースに飛び出した。

 すると、最近の好調ぶりをすぐに発揮。出だし3ホールをパー、イーグル、バーディの3アンダーで通過した。

 ところが、続く13番パー3のティに立ったとき異変が起こった。そのときの状況をラウンド後にウエストウッドがツイッターに投稿した。

 「ポールのキャディのジョン(マクラーレン)が小さな叫び声を上げたんだ。そこで、ポールにプエルトリコのピンポジションを渡していたことに気がついたんだって。ナイスだ! ジョニー(笑)」

 キャディのジョン・マクラーレンは、なんとケーシーに間違って同週開催のもうひとつの競技(プエルトリコオープン)のピンポジションシートを渡していたというのだ。

 当然、ウエストウッドの投稿は瞬く間に全世界を駆け巡り、ケーシーとマクラーレンは一躍“時の人"になった。

 それにしても、4ホール目まで気づかないとは。そのあたりの事情はケーシーが次のように語っている。

 「最初の3ホールはグリーンに乗せることだけを考え、ピンポジは関係なかったんだ。4ホール目で初めてピンまでの距離を聞いたら、僕の計算とまったく違っていて(ようやく気がついた)。僕らはテクニカルにはミスしたけど、めちゃくちゃ面白い話だろ」

 そもそもは、前夜、マクラーレンが選手やキャディがアクセスできるツアーのサイトから翌日のピンシートをダウンロードする際に間違えてプエルトリコのシートを入手し、それをケーシーに送ったのだという。

 ピンを狙わず、グリーンをとらえるマネジメントで、3ホールで3アンダー。今季のケーシーの好調さ、相棒のミスも笑って許せる余裕を象徴するような出来事だ。

  
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