もう過去のこと!?特許を巡る大裁判、和解で終結
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2019/03/05号
2019/03/04更新

もう過去のこと!?
特許を巡る大裁判、和解で終結

 PXGとテーラーメイドとの訴訟合戦がようやく和解に至った。

 2社の“闘争"が始まったのは、2017年9月。PXGがテーラーメイドのアイアンP790の販売差し止めを求めて訴訟を起こしたのが始まりだ。PXGのアイアンにある穴の構造に関する特許が侵害されたとして裁判になったのだが、販売差し止めは認められなかった。その直後、今度はテーラーメイドがPXG側を訴え返していた。PXGにはアイアンだけでなくメタルウッドを含めて、23もの特許侵害があるとして、大裁判に発展していたのだ。

 今回の和解内容は発表されていないが、PXGのボブ・パーソンズCEOは「ゴルフ用品の革新者として、PXGは今後も研究開発を進め、革新的なアイアン技術の特許を獲得し続けることでしょう。また、これからも、こうした特許の正当性を躊躇なく主張し続けます」と語っている。一方のテーラーメイドのデビッド・アベルスCEOも「受け入れ可能で円満な解決に達したことを喜ばしく思います。裁判は過去のものとして、今後、私たちは業界をリードする革新的な用品をゴルファーたちに届け続けることに集中できる」とコメントしている。

 以下は米メディアの推測だが、双方ともに自分たちの知的財産が守られたかのような発言をしているのは理由があるようだ。一つには、両者の特許をともに“貸し与える"という形で和解したのではないかという見方。もう一つはこれ以上双方が引かない場合、アメリカの特許庁が両社の持っている細部の特許を取り消す可能性もあったため、急ぎ和解に入ったという見方だ。いずれにせよ、両者の顔が立ったことになり、めでたしめでたし、といったところ?

  
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