実験お兄さんE・モリナリピン差しパットを検証
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2019/02/5号
2019/02/15更新

実験お兄さんE・モリナリ
ピン差しパットを検証

  "実験の鬼"ブライソン・デシャンボーに2世登場?エドアルド・モリナリがピンを差したままパットする新ルールを"科学"した。

 果たしてピンを差したまま打ったほうが得なのか損なのか? 誰もが疑問に思うこの議題に"ゴルフ界の実験王子デシャンボーは「ピンの硬さによって反発係数が変わる。それを考えてピンを抜くかどうか考える」と話し、ハワイでの2連戦ではピンを差したまま打つケースが目立った。

 そんななか、昨年の全英オープン覇者のフランチェスコ・モリナリの兄で全米アマをイタリア勢ではじめて制したエドアルドがプロ仲間2人と大がかりな実験を行った。

 誤差をなくすため、自分たちがパットを打つのではなく野球のバッティングマシンに似た『パーフェクトパター』と呼ばれる機械をグリーン上に設置。ピンを差した場合と抜いた場合、3通りのスピードと3通りのラインを100球ずつ試し、カップインする確率を割り出した。「結論としてはボールのスピードが遅い場合はピンがあってもなくても変わらない。でもスピードが中くらいになるとピンを抜いたほうがカップインの確率は上がる。逆にスピードが速いとピンは差したままのほうが有利。デシャンボーはハワイで結構差したまま打っていたけど、速いラインはピンが防波堤になるからメリットはある」と実験を終えたモリナリ。

 かつてショートゲーム専門コーチ、デーブ・ペルツがピンを差したまま打つ実験を行い「下りの速いラインではとくに有効性が高い」と指摘したが、これはモリナリの実験結果と合致する。

 ゴルフチャンネルの解説者ブランデル・シャンブリーは「シーズンの終わりにはほとんどの選手がピンを差したままパットを打つのでは?」と予測。今後はツアーだけでなく、アマチュアの間でもピンを差したままが流行るかもしれない。

  
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