「なんとかなる」って?米ツアーの新システムに問題点アリ
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2019/01/29号
2019/01/28更新

「なんとかなる」って?
米ツアーの新システムに問題点アリ

  新年早々、今シーズン最後の試合に対する“疑問"が浮上している。米ツアー最終戦のツアーチャンピオンシップについてだ。

 昨年、この試合にストロークプレーをベースにした新方式が採用されることが発表されているが、この新方式が混乱を招いているのだ。どういうことかというと……。

 最終戦ということもあり、試合に臨むに当たり、フェデックスポイントのリーダーは、この試合で10アンダーからスタートする。ポイント2位は8アンダー、3位は7アンダー、4位、5位はそれぞれ6アンダーと5アンダーとなり、6位~10位は4アンダー、11位~15位が3アンダー、その後5人ごとに1打減らして、26位~30位がイーブンパーでスタートするというもの。

 つまり、最終戦までのトップ5のプレーヤーが断然有利となり、この試合だけでなく、年間王者にもなりやすくなっている。しかし1番の問題は、最初から差がついている試合に関して、世界ランキングのポイントをどう計算するのかという点だ。

 PGAのコミッショナー、ジェイ・モナハン氏は「なんとか解決策を見出すだろう」と楽観的だが、選手たちからすれば、シーズン終わりの世界ランキングの順位は、契約メーカーや企業とのボーナスにも影響するので、どんなポイント配分になるか気が気ではないというわけだ。

 昨年、タイガーはこの試合に優勝して約60ポイントを獲得し世界ランキング13位に。3位のダスティン・ジョンソンは約24ポイントで、この時点でジャスティン・ローズを抜いてトップに立った。

 どのようなポイント配分になるか現状では定かではないが、今年は上位の選手に昨年ほどのポイントが与えられることはないだろう。ということは"最終戦での大逆転"も難しくなりそうだ。

  
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