来季男子ツアー高額3試合中止それぞれの言い分とは……
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2018/10/16号
2018/11/01更新

来季男子ツアー高額3試合中止
それぞれの言い分とは……

  ISPS(国際スポーツ振興協会)主催で来季予定していた3競技が、JGTO(日本ゴルフツアー機構)主管の男子ツアーから消えるとの報道がなされたが、その後の動きを追った。

 1年間、中止されると発表されたのは「ISPSハンダマッチプレー選手権」と「ISPSハンダ東京オープン」(仮称)、下部ツアーのAbemaTVツアー「ISPS HANDA 燃える闘魂!!チャレンジカップ」。中止の理由は要約すると4つ。

 ①今年6月のマッチプレー記者発表の際に青木功会長が姿を見せなかった。②マッチプレーのプロアマに青木、石川遼副会長が不出場。③プロアマ後の表彰式を青木、石川が欠席。④トーナメント後の表彰式がAbemaTVで放映されなかった。

 この4点に対してJGTOの説明は、①青木が全米オープン解説で米国に行くので、事前にISPSにその旨を伝え、延期を申し出た。②③については、青木は腰痛のため入院しており、車いすでも駆けつけようとしたが、叶わなかった。石川も熱中症の後遺症で入院。不可抗力だった。④もともと放映する予定ではなかったが、JGTOが身銭を切る形で制作費を負担し、放映にこぎつけた。また表彰式がホールアウトしてから30分かかり、ライブ放映としては断念せざるを得なかった。

 ISPS側に以上の内容を伝えると、次のような回答があった。要約すると、①会長が不在で石川、蛇草(真人)副会長まで不在だとあまりにスポンサーを軽視している。抗議の末、石川が出席してくれた。毎回抗議しないと動かないというのは、スポンサーに対して当たり前の礼儀を欠いている。②③については、青木、石川、蛇草の入院は佐々木(孝悦)常務理事が半田晴久ISPS会長へ電話で告げただけ。(お詫びの)手紙もメッセージもなく、非礼だ。④は来年度の主催を取りやめた最大の理由。身銭を切ったというがその額は1000万円で、ISPSがJGTOに払った主管料と同額。ISPSはJGTOに、賞金や運営費を含め6億円の身銭を切っている。6億円を支出したスポンサーの意向や存在に対して敬意や礼儀の配慮が全く感じられない。

 以上が両者の“言い分"だが、要するにISPSはJGTOにスポンサーへの誠意、リスペクトがなかったと言いたいのだろう。これに対してJGTOがどう応えるのか、注目したい。

  
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