シニアのファンケルなぜこんなにギャラリーが入るのか
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2018/09/11号
2018/08/30更新

シニアのファンケル
なぜこんなにギャラリーが入るのか

  シニアツアーのファンケルクラシックが2つの入場者数新記録を樹立。人気の理由は……?

"若大将行列"も発生

 1つめの新記録はシニアツアー3日間での総入場者数。これまでの記録は同大会(12年)の2万3802人だったが、今年は2万5214人。もう1つは1日でのギャラリー数9553人。これまでの記録は06年アデランスウェルネスオープンの8909人だった。

 ちなみに、今年の男子レギュラーツアーの最多ギャラリーは中日クラウンズの2万9170人だが、こちらは4日間競技。そもそも観客が2万5000人を超えたのは、この中日クラウンズと日本プロの2試合だけなのだ。

 今回のファンケルには、プロ野球の巨人軍前監督、原辰徳氏が参戦。集客に一役買ったのは間違いないが“人気者を連れてきた"だけが理由ではない。

 シニアツアーを主管するPGA(日本プロゴルフ協会)事業本部長・五十嵐朋広氏は「この大会を長年見てきて思うのは、主催者の企業努力以外の何物でもないということ。ビジョンが明確で、それに向かって毎年ノウハウを進化させています。入場料が安いから? いや、入場無料でもギャラリーが入らない大会をイヤというほど見てきましたよ。そこじゃないんです」と言う。

 確かに入場料は通し券3000円、当日券1000円と安い。また高校生以下、70歳以上は無料。そこには、夏休みの1日を家族で楽しんでほしいとのメッセージが込められているという。それを裏づけるように、カフェテリアやキッズパークを開放。また自社製品プレゼント、チャリティオークション、ゴルフクリニック、健康チェック体験ブースなど工夫を凝らしたイベントが盛りだくさんだ。

 また、会社全体から社員を駆り出し、社員教育の場としてサービスのノウハウも学ばせているという。今年は400人の社員が運営に参加した。

 原氏は来年も「戻ってきたい」と宣言しており、さらなる新記録も期待できそう?

  
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