二大ブランド靴を巡る訴訟沙汰に
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2018/05/29号
2018/08/13更新

二大ブランド
靴を巡る訴訟沙汰に

 タイガー・ウッズ、フィル・ミケルソン、リッキー・ファウラーが同組となり、話題を集めた先のプレーヤーズ選手権の予選ラウンド。とくにタイガーとファウラーの足元に注目が集まっていたようで……。

というのも、この試合の直前、ナイキがプーマを訴えていたからだ。ゴルフでは、ナイキの顔はタイガー、プーマの顔がファウラー。その二人の対決となったのだから、話題が集まるのは当然。ナイキによれば、プーマは「独自の開発、発明をおろそかにし、ナイキの技術を許可なしに利用している」とし、特許侵害の訴えを起こした。

侵害されたとされる特許は7つ。ナイキのフライニットの特許が4つに、ナイキエアーの特許が1つ、ソール・スパイクなどに関する特許侵害が2つ。フライニットの特許というのは、シューズの上部分を一体成型することで、靴を軽く機能性に優れたものにする技術だが、この特許を巡っては、以前にナイキとアディダスが争った経緯もある(2012年の裁判ではアディダス側に軍配)。現在、ナイキもアディダスもゴルフクラブの生産・販売を行っていないが、それはなによりドル箱であるシューズ部門と利益率の高いアパレル部門に特化するためだ。実際ナイキの売り上げは、昨年3・7兆円強で、1000億円売り上げれば、業界トップと言われるクラブ・ボールメーカーの40倍近くもあるのだ。これに対してアディダスは2・4兆円、プーマは5400億円とナイキとは大きな開きがあるが、ここのところ、両社とも二桁成長を示しており、ナイキとしても黙ってはいられないということなのだろう。

 
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