米世界ランク117位→40位泣き虫バッバの復活ストーリー
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2018/03/13号
2018/03/12更新

世界ランク117位→40位
泣き虫バッバの復活ストーリー!?

 バッバ・ワトソンがジェネシスオープンで2年ぶりの優勝を飾った。マスターズ2勝の男の直前の世界ランキングは117位。どん底から這い上がったバッバの復活物語。

ウィニングパットを沈めると長年コンビを組むキャディ、テッド・スコットの肩に顔を埋め感涙にむせんだ"泣き虫バッバ"。

「これまでで最高の勝利」とツアー10勝目を喜んだのにはワケがある。

「ここ1年半、何度引退がよぎったことか。本気でクラブを置くことを考えていた」ワトソンが最後に勝ったのが2年前の今大会。そこまでは順調だった。ところが1年半ほど前、体調不良に陥り成績も下降した。

詳しい病名は「大したことじゃない」と明らかにしていないが、体重は20ポンド(約9キロ)減った。

「おいしいもの、皆が好きそうなものは何も口にできなかった。味のない鶏や魚を少しつまむだけ。ポテトチップスなんてずっと口にしていない。つまらない食生活だよ」

体力の衰えとともに自慢の飛距離が落ちた。昨年はメジャー4試合で3度の予選落ち。世界ランクは10位から三桁台に後退した。

「ADD(注意欠陥障害)かもしれない」と自己診断したことのあるワトソンはパニック障害に苦しんだことも。だがここ18カ月は精神的な問題ではなく肉体的な疾患に苛まれ続けた。

「ゴルフより大事なのは体ではないか? 悩んだよ。でも苦しいとき妻はまだ諦めるには早いといってくれた。彼女は僕よりもタフなんだ」。本人より2センチ背の高い(193センチ!)元バスケットボール選手アンジー夫人の励ましに感謝したバッバ。

「愛され、注目されることで力を発揮するタイプ」と米マスコミはワトソンの性格を分析する。体調の回復と周囲の愛情がワトソンを復活に導いた? これで世界ランクも40位に浮上。39歳の勇姿をまた大舞台で見られそうだ。

 
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