米女子に新システム。ますます狭き門の様相に……
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2017/12/19号
2018/01/26更新

米女子に新システム。
ますます狭き門の様相に……

 米女子ツアーのQT制度が改訂され、来年から新たに『Qシリーズ』なるものが導入されることになった。これで日本からアメリカへ挑戦しやすくなる?

  結論からいうと、ならないだろう。というのも、米女子ツアーの出場権獲得にはこれまで1次からファイナルまで3段階のクオリファイングトーナメント(QT)が開催され、ファイナルQTのトップ20が翌シーズンのフルシード、45位までの選手に条件付きシードが与えられた。

 ところが新システムは1次、2次予選はそのまま、ファイナルの代わりに下部ツアーのシメトラツアーの出場権が得られる。そこからQシリーズに行けるのはセカンドQTの上位者のみ。あとは下部ツアーでの経験を積まなければならない。

 Qシリーズに出場できる2次予選突破者は10人と狭き門。あとはレギュラーツアーの賞金ランキング101位~150位、シメトラツアーの上位20名(11位〜30位)、世界ランキング上位75位、大学生ランキングトップ5が出場し、10月に4日間トーナメントを2試合、会場を変えて行う。8ラウンドの合計スコアで順位が決まり、上位45名に19年のツアー出場権が与えられるという仕組みだ。

 現行ではファイナル5日間の一発勝負だったが、来年からはさらに道のりが複雑に。マイケル・ワンコミッショナーいわく「(QTに挑む)多くの選手が翌年をシメトラツアーで過ごすことになる」。

 昨今、男女を問わずツアー出場権を巡るQTシステムが見直され、米男子ツアーでも下部ツアーを経験しないとレギュラーツアーに出場できにくくなっている。それだけ全体のレベルが上がっていることの証だが、これから世界を目指す選手には競争がさらに厳しさを増しそうだ。

 米男子ツアーも現在はQTがなくなり、ウェブドットコムツアーのQTしかなくなったが、今回の変更は、男子のQTと入れ替え戦を合わせたような形式といえるだろう。

 
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