楽しみにしていたゴルフが予期せぬできごとで叶わなくなる。しかも憧れのオーガスタでのラウンドがフイになったとしたら? そんな"不運"に見舞われたテニス選手の話。
アメリカ出身のプロテニスプレーヤー、ジャック・ソックはシーズンオフを目前に大好きなゴルフに心を馳せていた。親友と彼のフィアンセと一緒に憧れのオーガスタナショナルGCでのラウンドが実現するはずだったのだ。
親友の婚約者の父が"世界でもっともメンバーになるのが困難なクラブ"のメンバーだったことでスタート時間をセッティングしてくれ、あとはシーズン終了を待つばかり。ところが最終戦のパリマスターズで本人すら予想しなかった優勝。おまけに翌週から今年もっとも活躍した上位8名のみで競われるATPワールドツアーファイナルの出場権まで手に入った。
もちろん本業の快挙は喜ばしい。しかし問題はオーガスタでの「一生に一度あるかないかのチャンス」を泣く泣く諦めなければならなくなったこと。
トップ8が勢ぞろいしたエリートフィールドでソックは準決勝まで進んだが、ディミトロフに敗れ優勝はならなかった。
試合後記者会見で感想を求められると開口一番「今は来年の抱負など語りたくない。とにかくゴルフがしたいんだ!」とピシャリ。「そもそも自分はここに出るような選手じゃない。いい勉強になったよ」と言い残した25歳のゴルフフリークに、いずれオーガスタに再チャレンジできる日がくると良いのだが……。
ところでテニス界にはゴルフ好きが多い。古くはイワン・レンドルが引退後プロゴルファーに転身。今年のATPファイナルに出場していたフェデラーはタイガーの親友で2人はお互いのスポーツを一緒に楽しむことがあるとか。
また錦織圭にゴルフの手ほどきをしたのは池田勇太で、2人にはスポーツの垣根を越えた交流がある。ソックも将来はプロゴルファーになったりして!?
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