「違反していない」アンカリング“ズル疑惑”ランガーがコメント発表
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2017/08/01号
2017/07/31更新

「違反していない」アンカリング“ズル疑惑”
ランガーがコメント発表

 前号の小欄で紹介した禁止のはずのアンカリングをしている選手がいるという問題。ベルンハルト・ランガーら選手、USGAもコメントを出したのだが……。

 一連の問題のなかでとくに話題となっていたのがベルンハルト・ランガーのパターのグリップを持った手が胸についているのではないかという疑惑だ。この問題を提起した米ゴルフチャンネルのアナリストは、アンカリングのゴルフルール(14-1b)の適用を厳格にして、ペナルティを課すべきだとしていたのだが、ルールには「意図的に」アンカリングをした場合、罰則を課すとある。つまり「偶然」手やクラブが体についてパッティングをした場合、罰することができないし、さらにいえば「意図的に」という言葉をルールブックから外しても、体についたのかどうかは誰が判断するかという問題にもなる。

 そうしたなか、ランガーは「自分はアンカリングをしていないし、自分のパッティングストロークは、ルール違反でないことは間違いない。これまで何度もUSGAやPGAツアー、チャンピオンズツアーのオフィシャルと連絡を取り、自分のパッティングがルール内であることを確認している」と持論を表明。同じく疑惑の目が向けられたスコット・マッキャロンも「自分は1991年からロングパターを使用しているが、2015年からはアンカリングをしていない。アンカリングなしで1500時間以上も練習してUSGAなどとも確認済み」としている。

 一方、USGAは「ルールは公正に、継続して運用されている。ゴルフルールは、手やクラブがストロークをする際に服に触れることを禁止しておらず、プレーヤーの誰かが、ルールを犯したという証拠はない」としている。

 おのおのが自身の主張を述べるのみで、議論にならない。これではどこかの国の国会答弁のようではないか……。

 
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