藍の引退宣言。米ツアー選手はどう感じた?何を語った?
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2017/06/20号
2017/07/03更新

藍の引退宣言。米ツアー選手は
どう感じた?何を語った?

 世間に衝撃を与えた宮里藍の現役引退宣言。米を舞台に戦う選手たちの反応は……。

米ツアー選手がこぞって挙げた"人柄の良さ"がにじみ出た会見

 まずSNS上で声を挙げたのは元世界ナンバーワンのヤニ・ツェン。第一報を受け、自身のツイッターで「本当に? いやぁぁぁぁー、行かないでアイ・ミヤザト」。同じく野村敏京も「えっ、どうして?」と驚きを隠せず。現ナンバーワンのリディア・コーは「藍さんが世界ランク1位になったとき『私もああいうふうになりたい』と夢と希望と自信を与えてくれた。もうツアーで会えないかと思うと悲しい……」

 しのぎを削ったライバルたちも続々とコメント。何度も藍と優勝争いを演じたスーザン・ペターセンは「すごく悲しい。でも彼女が決断したことだから喜ばなければ。日本にとどまらず、世界のゴルフ界に与えた影響は計り知れません。脱帽です。ツアーで一番のナイスガール。アイ・ミヤザト。あなたのことは忘れません」。"同期の桜"たちも次々語る。モーガン・プレッセルは「最初に会ったのはQスクールのとき。藍はまだ英語をそれほど話せなかったけれど、すごく勉強して、ほかの選手とコミュニケーションをとり、ツアーになじんでいきました。彼女はゴルフ界の素晴らしいアンバサダー。選手としてだけでなく人柄も素晴らしい」。ミッシェル・ウィは「同組の選手としてプレーする機会が多々あり、藍さんとプレーするのは好きでした。同組に彼女の名前があるのを見るたびに嬉しかった」。ポーラ・クリーマーは「初めて会ったのは12、3年前。私は初めて日本でプレーしたのですが、藍は私をとてもリスペクトしてくれて、温かく接してくれました。そのとき『米ツアーのQスクールを受けたいんだけど、どんなふうにプレーしたらいい?』と聞かれました。普段の試合のように優勝を目指したらいいよと言ったら、ほんとに1位に。その後『Thank youso much! It helped』と言われて、私も嬉しかったです」

 韓国勢も藍との思い出を語る。チェ・ナヨンは「13歳の頃から知っている、幼なじみのような藍の引退発表は衝撃でした。ジュニア時代、世界中でプレーし、一緒に成長してきた仲間。もっとツアーで活躍する姿が見たかった」。キム・インキョンは「同じような時期に米挑戦し、お互いにたどたどしい英語で話したのがいい思い出。いろんな話をしながら『挑戦を恐れない選手だな』と思いました」

 一方、「発表を聞いてちょっと落ち込みました」というのは中国出身のフォン・シャンシャン。「選手としてだけじゃなく人間的にも素晴らしかった。皆彼女のことが大好き。寂しいです」

 驚いたという声が多いなか、今年ANAインスピレーションで優勝したユ・ソヨンは引退を事前に知っていたという。「去年オリンピックが終わる頃、もうすぐ引退するという話を本人から聞きました。引退を決めてからも手を抜くことなく、すごく一生懸命練習に励んでいた。胸がいっぱいです」

 藍の同郷の先輩、上原彩子は「彼女がどういう道に進むのかはわからないですけど、どういう状況になっても彼女は成功できると思います」。藍の姿を見て米ツアーを志した畑岡奈紗は「小さいころからサロンパスカップを見に行っていました。『藍ちゃん!』って呼んだら手を振ってくれたりして、そういうふるまいもすごいと思う。ほんとに神様みたいな存在なんです」 

 米女子ツアーのコミッショナー、マイケル・ワン氏は「地球上で彼女以上に素晴らしい人間に私は会ったことがありません」とコメント。

 「選手としてワールドクラスなだけでなく、人間としても秀でている。ツアーでともにプレーする仲間も、そしてロープの外で見守ってきたファンも、彼女の不在を寂しく思うことでしょう」と最大級の賛辞を贈った。

 ゴルフ写真の第一人者デビッド・キャノンはかつてこうつぶやいた。

 「アイ・ミヤザトは世界でもっともエレガントなゴルファーのひとりだ」

 洋の東西を問わず愛されたアイ・ミヤザト。競技者として残された時間は短いが「期間限定だからモチベーションが上がっている」という藍がどんなプレーを見せてくれるのか、世界が注目している。

 
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