驚異の58歳!マスターズチャンプまであと一歩だったB・ランガー
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2016/05/03号
2016/05/12更新

驚異の58歳!
マスターズチャンプまであと一歩だったB・ランガー

 85年、93年とマスターズで2度の優勝があるとはいえ、58歳で最終日を3位タイで迎えたのは驚異的だ。2年前にも8位タイに入ったランガーは息の長い選手として知られている。欧州ツアーでは80年に23歳で初優勝を挙げ、そこから95年まで16年連続で毎年最低1勝している。

 レギュラーツアーでの最後の優勝は02年のボルボマスターズ(45歳)だが、07年の米ツアー、コロニアルではプレーオフに残り、惜しくもサバティーニに敗れたが、同年にシニア入りすると、毎年勝ち星を重ねているのはご存じのとおり。今年も2月のチャブクラシックで優勝し、シニアでも10年連続勝利となった。

 マスターズの最年長優勝記録は86年のニクラスの46歳だが、ランガーが優勝していれば、これを大幅に更新する記録となるところだった。ちなみにメジャーの最年長優勝記録は、68年全米プロのジュリアス・ボロスで48歳だ。

 毎年開催コースが異なる他のメジャー大会と違って、マスターズは同一コースで開催されるので、ベテランが有利といわれてきた。実際、ランガー以外にも、好成績を収めたベテランは多い。その代表がフレッド・カプルスで、50歳で迎えた10年は6位、12年には予選2日間を終えて首位に立ち、13年もトップと1打差で最終日を迎えている。

 「飛距離では40、50ヤードも置いていかれるけれど、私にはコースの知識がある。もう200ラウンドくらいしているからね。行ってはいけないところに打たないようにしているんだ」というランガー。大会の平均飛距離は263・62ヤードと予選通過者のなかでは下から3番目だったが、ゴルフは飛距離ではないということを飛ばし屋有利のオーガスタで証明してみせた。

 ちなみにランガーは3日目まで何のロゴも入ってないバイザーを被っていたが、土曜日の夜に急遽契約のオファーがあり、最終日にはプライベートジェットのチャーター会社のロゴの入ったバイザーでプレーした。

 
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