同ブランドの兄弟ボール、どう選べばいいの?
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2016/04/12号
2016/04/05更新

同ブランドの兄弟ボール、
どう選べばいいの?

 プロが使用するボールといえば、バックスピンがかかりやすく、グリーン上でキュキュっと止まるウレタンカバーというのが定石だが、ほとんどのボールが2種類ラインナップされるのを不思議に思ったことはないだろうか? なかには選ぶのに迷うゴルファーも少なくないはず。2種類のボールをどう選べばいいのか、調べてみた。

 大きな違いはやはり打感だ。例えば、ダンロップでは「イ・ボミプロらが使用する『Z?STAR』は0・5ミリの極薄ウレタンカバーとスピンスキンコーティングによるソフトな打感。松山英樹プロが使用する『Z?STAR XV』はミッド層の剛性を高めたしっかりとした打感になります」(ダンロップスポーツ広報部 西尾須賀子氏)と、硬めと軟らかめの2種類になっているが、他のメーカーもこのパターンが多い。好みによって、どちらかのボールを選ぶわけだが、ナイキのように、硬めの『RZN ツアーブラック』を使用しているのが、女子のミッシェル・ウィだけで、ローリー・マキロイをはじめとする他の契約プロは全て『RZN ツアープラチナム』を使っているというケースもある。ちなみにマキロイのボール選びの決め手は"飛び"。前作の『RZNブラック』よりもミドルアイアンが4ヤード伸びたという。

 もうひとつの大きなポイントは、硬めのボールはドライバーのスピン量が少なくなり、パワーヒッターにとっては飛距離アップが見込めることだ。タイトリスト『PRO V1x』は4ピース、テーラーメイド『ツアープリファードX』は5ピースの多層構造を採用して、ドライバーなど長いクラブでスピンを抑える性能になっている。これらの硬めのボールは、全てではないものの打ち出し角が高くなりやすい傾向がある。「新製品の『ツアーB330X』と『ツアーB330S』では、カバーの硬い『X』の方が、打ち出し角は高くなります」(ブリヂストンスポーツ広報 浦邉敏彦氏)。スウィングやヘッドスピードによって、一番飛ぶボールは違ってくるので、打ち比べてみるのがオススメだ。

 
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