住んでみたい?トム・モリスも立ち寄った最古の19番H民家になる
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2016/03/15号
2016/03/08更新

住んでみたい?
トム・モリスも立ち寄った最古の19番H民家になる

 ゴルフ史にとって重要とされる19世紀初頭から存在した"世界最古の19番ホール"(パブ)が、取り壊しの危機から免れた。

 この「ミスィズ・フォーマンズ・バー」というパブがエジンバラの不動産会社に売却されるという報が2015年にもたらされた。さらに、地元議会において同年10月、新興住宅地への道を敷くために建物を解体するという計画が持ち上がったのだが、これが、ゴルフ史愛好家たちを"刺激"した。

 1822年に建てられたこのパブは1840〜1850年代に、最も名をはせた女主人の名を冠して親しまれた。建てられた場所は最古のリンクスコースのあるスコットランド・マッセルバラ。世界中からゴルファーが集まる、リンクスコースが点在する要所にこの「19番ホール」は建っていた。

 このパブはオールド・トム・モリスやウィリー・パーク・シニアらが夕食をとったパブとしても記録されている。

 また、1870年~1880年代の全英オープンが開催されたときには、多くのプレーヤーや主催者を受け入れていたという記録も残っている。19世紀半ばに出版されたゴルフ史書「オールド・ブランツフィールド・リンクス・ゴルフクラブの回顧録」にも、ミスィズ・フォーマンズ・バーの名は、敬意とともに記されている。

 EMAアーキテクチャ・アンド・デザイン社の責任者はゴルフ愛好家の熱意によって、当初の解体計画を白紙撤回することを発表。パブの建造物はそのまま残し、民家として使っていくことを地方自治体が決め、この"歴史的19番ホール"は解体の危機を免れた。

 
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