JGTO“青木丸”船出近し。欧米トップと比較すると……
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2016/03/15号
2016/03/08更新

JGTO“青木丸”船出近し。
欧米トップと比較すると……

 JGTO(日本ゴルフツアー機構)次期会長に青木功が確定的となったが、欧米男子ツアーのトップと比較してみると……。

 元NHK会長の海老沢勝二氏がJGTO会長に就任したのは4年前。その間、女子ツアーに反比例して男子ツアーは年々縮小してジリ貧状態。これに危機感を抱いた選手会(宮里優作会長)が推した青木に白羽の矢が立ったというわけだ。

 「プロゴルファーだから悪いというわけではありませんが、今やアジアでの開催を巡り市場争いで、欧米ツアーとも同じテーブルで丁々発止と渡り合わなければならない時代。いま、名前があがっている人にそんな指導力があるとは思えません」と手厳しいのはプロゴルファーのタケ小山。

 反対に期待したいというのはゴルフ解説者の佐渡充高氏。「青木さんは米ツアー参戦のパイオニアだし、経験豊富。世界の誰もが知っている。日本の"顔"として最適でしょう。確かにツアーのトップというのは、第一に経営手腕が問われます。しかし、これは青木さんをサポートする体制を整えればいいわけですから」

 青木を優秀なスタッフがサポートすれば……、というのはタケ小山も同じ意見だ。

 ちなみに米男子ツアー・コミッショナー、ティム・フィンチェムは第41代大統領ジョージ・ブッシュの、ホワイトハウスでの財務担当の弁護士。プロだったディーン・ビーマンのあとを継ぎ22年の長きに渡って米ツアーを飛躍させてきた。欧州男子ツアーのCEO、キース・ペリーはカナダ人で、バンクバーオリンピックで辣腕を奮ったスポーツプロデューサーでありビジネスマン。メジャーが1つだけの欧州ツアーを米ツアーに対抗すべく奮闘している。

 「プロ出身のトップはビーマンを最後に、世界の男女ツアー、誰もいない」(前出・タケ小山)

 青木就任は3月4日、理事会の互選で決定される。これで、日本では男女ともプロ出身の会長となる。

 さて、"青木丸"、デキるスタッフを集め順調な船出、となりますか。

 
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