|  三井住友VISA太平洋マスターズは最終日が中止。テレビをつけて「あれ、なんで?」「霧なんて待てば晴れるんじゃないの?」と思ったファンも多かっただろう。 
	 数メートル先で誰が誰かわからない状態だった 
 経過をたどると──。同大会、最終日は朝、雨が上がると気温が上昇し濃霧が発生。7時30 分のスタートが30分遅れた。さらに9時20分、視界不良で競技が一時中断。同37分に再開するも再び霧が濃くなってプレー続行が困難に。
 
大会側は10時30分、全選手のホールアウトが難しいと判断して、同35分に最終日の中止を決めた。前日までの首位だった片山晋呉の優勝が決まったのだが、ギャラリーからは「もう少し待ってもいいのでは。バッバ・ワトソンが見たくて来たので、月曜日でもやってほしかった」との声も。チケット代の払い戻しもなく"同情"はするが、結局 その日は昼まで待っても濃霧は晴れることはなかった。
 
 「中止の決定は運営するJGTOとスポンサー、それにテレビ局と三者会談で決定しました。いちばん大きかったのはテレビ放送枠内にオンエアできないとの判断です」(JGTO広報・田中謙治氏)
 
 つまりTBS放送枠お尻の16時54分までに放送しきれないという判断が10時35分になされたということ。解説者のタケ小山氏も「バッバが首位と2打差にいただけに、残念でしたね」。
 
 ちなみに、米ツアーはここ2週(OHLクラシック、サンダーソンファームズ)続けて、予備日の月曜日に決着をつけている。しかしこれは運営するPGAツアーがテレビ放映権を持っているからできること(日本ではテレビ局が持つ)。
 
 日本で予備日がある試合は、男子では日本オープン、日本プロ、日本ツアー選手権のみだ。最終日に9Hのみで決着をつけるようなシステムもない。
 
 天気もだが、ギャラリーの心情がいちばんスッキリしなかったのかもしれない。
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