週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 6/17号
2014/6/10更新

ゴルフが上手くなるだけじゃない!
ナショナルチームの意外な指導内容とは?

 勝みなみをはじめ、女子ツアーで活躍する女子アマの多くがナショナルチーム出身か現役メンバー。自ずとその指導内容が気になるところだが、聞けば、ゴルフ以外の面でも大きな影響があるようだ。



勝が堂々とした優勝スピーチができたのも練習の成果!?

 ナショナルチーム出身の森田理香子は、「合宿中、ホテルの部屋では荷物を散らかさずにまとめて、スーツケースは必ず締める。使ったベッドのシーツやタオルはバスタブのなかにまとめておく……。それはもう習慣になっていますね」。要は、部屋を清掃してくれる人への気遣いだ。昨年までメンバーだったアマ、柏原明日架も「トランクは横倒しにせず縦にして端に置けとか、ゴミは1カ所にまとめておけとか。もうクセになっています」と話す。

 比嘉真美子が為になったと語るのは栄養学の指導。「スポーツ選手は一般人の1.5倍のカロリーを摂取しないと筋力がつかないとか。ほかに変わったものでは、プロになって優勝したつもりで、みんなの前で感謝のスピーチをしたりしました」。これは、開催したゴルフ場名やスポンサー企業名などへの感謝の言葉まで含めた、まさに本番を想定したもの。大勢の前で喋ることで、試合とは違う緊張感を克服する狙いがあるようだ。

「ナショナルチーム出身の選手は話し方に特徴がある」というのは酒井美紀。「取材の受け答えを見ていると、ナショチ(ナショナルチーム)出身の選手は必ず『そうですね』という相槌を入れてから喋っている気がします。相手の話をしっかり聞いている、という姿勢が伝わるのと、その相槌のあいだに自分の考えを頭のなかで整理して話す感じですね」

 酒井はこんなことも言っている。「"ナショチ"の方のことを『ゴルフのお母さん』だと思っていました。生活面でダメなところをダメとはっきり言ってもらえたので、気づけることが多かった。家族以外で言ってくれる人はなかなかいませんからね」

 ナショナルチームの指導は、人間形成の面でも役立っているようだ。

 
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