週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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藍ちゃんの不振…
始まりはあの“４パット” か？

　宮里藍が不振に喘いでいる。先のＨＳＢＣでは米ツアー自己ワーストの通算17オーバー60位と散々。不振の原因はどうやらパターにあるようだ。

　開幕戦からの３試合は62位タイ、45位タイ、60位。とくにパットが不調で、平均パット数は31.75で部門別ランキング１１７位。パーオンした際の平均パット数は1.８８７で１２２位と名手らしからぬ数字である。

　ちなみに、年間５勝した10年は平均パット数３位（28.67）、パーオンした際の平均パット数は1.７３０で堂々の１位だった。コーチである父・優氏も「パットは藍の命綱」といってはばからない。

　ではなぜこうもパット不振に陥ってしまったのか？　それは昨年ミヤギテレビ杯で優勝目前まで行きながら最終日の15番でカラーから４パットし、残り４ホールで4打差を逆転されたのが要因のひとつに挙げられそうだ。

　その試合で藍は米ツアー９勝を挙げてきたエースパター（オデッセイ ホワイトホットＸＧ ＴＥＲＯＮ）から新型の「ホワイトライズiXＴＥＲＯＮ Σ」に替えている。エースパターのシャフトが飛行機の輸送中に曲がり、パターのロフトが０.５度立った状態になったことに違和感を覚えたそうで、それ以来好不調の波が大きい。「ストロークに自信が持てない。生まれて初めてパターに悩んでいる」とブログなどで打ち明けている。優氏によると「替えたパターの長さが合っていなかった」そうで、元のエースに戻したが違和感が拭えない状態だという。

　こんなときはバーディがいちばんの薬。カップインしたときの快音を体にしみ込ませることが失った自信を取り戻してくれるはず。持ち前のメンタルの強さでこの苦境を乗り越えてもらいたいものだが……。

　藍にスマイルが戻るのはいつ？

　
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