週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2/18
2014/2/10更新

藍ちゃんがキャディを代えたワケは
「メジャーを獲るため」

 例年より1カ月近く早く開幕した米女子ツアー。初戦から登場した宮里藍のかたわらには新キャディの姿が……。果たしてなぜ?

 アメリカ本格デビュー以前のQスクール(プロテスト)から藍のバッグを担ぎ続けてきたのは英国人のミック・シーボーン氏。しかし開幕戦のキャディはケビン・フルウェリン氏だった。

 昨年5年ぶりに未勝利のシーズンとなり決意も新たに新シーズンに臨むにあたってのキャディ交代劇。「新しくチャレンジするタイミングだった。いい意味でリフレッシュできる」と本人。「まずは優勝」という目標は叶えらず成績は振るわなかったが「ケビンはとても良くしてくれた」と好感触だったようだ。

 フルウェリン氏は主にシニアツアーの選手のバッグを担いでおり、女子では上田桃子のキャディを務めたことも。藍とのコンビに関してはまだ〝お試し期間〟で今後タイ、シンガポールまで計3試合の契約。その後他のキャディを試す可能性も残されている。

 ところで米ツアー挑戦9年目となる今年、藍にはどうしても獲りたいタイトルがある。それはメジャー。デビュー5年目くらいまでは「まだ私には早い」と精神的にブレーキがかかっていたがここ数年は「メジャーが獲りたい」と公言している。

 前キャディのミックはポーカーフェースで一見冷静に見えるが、メジャーでは「緊張してクラブ選択を間違えることもあった」(藍)とか。一昨年の全米女子オープンでは本番中に藍が声を荒げ口論になったことも。もちろん、それはそのときだけで、確執があったわけではない。だが、届きそうで届かないメジャーの壁を打ち破るため2人は袂を分かったというわけ。

 一方で、ミックにも事情がある。昨今女子ツアーは米国以外での試合が急増。まだ小さな息子をイギリスに残し世界中を旅する生活に「限界を感じていた」らしい。つまり、今回の交代劇は双方にとって"しかるべきタイミング"だったというわけ。この交代劇がメジャー獲りに繋がってほしいものだ。

 
【関連記事】
2014/1/28 藤田寛之を支えて15年…専属キャディの梅ちゃんが自ら卒業を望んだワケ
2013/6/18 森田の2勝を支えた綾子、梅ちゃん2つのチカラ
2011/8/16 タイガー&スティーブコンビ解消。次の相棒はまさかのスウェーデン女性?

バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト

ゴルフ会員権情報
ゴルフダイジェストの会員権情報です