タイガーの殿堂入り1年延期のオモテ理由ウラ理由
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/12/29号
2021/02/23更新

タイガーの殿堂入り
1年延期のオモテ理由ウラ理由

 タイガー・ウッズのゴルフ殿堂入りが1年延期となった。ワールドゴルフファンデーション(WGF)が先の7日、祝典を2022年に延期すると発表したもの。

 リンCEOは「祝典を1年ずらすことで、殿堂入りする人の名誉をより称え、多くの人々に知ってもらえる。祝典を通して彼らの功績に光を当て、世界の若いゴルファーに感動してもらいたい」と語る。

 今回の殿堂入りのセレモニーは、まさにタイガーのためにおこなわれるようなもの。タイガーは今月30日に45歳になるが、今年の初めに殿堂入りの年齢が50歳から45歳に引き下げられ、3月に殿堂入りが確定されている。そして来年予定されていた祝典で正式に殿堂入りする予定だったのだ。同時にティム・フィンチェム前PGAツアーコミッショナーなど、他の殿堂入りが予定されているメンバーもいるが、やはり注目は男子のスター。とはいえ、このところ、は“やや小粒"な殿堂入り選手が続いていた。2017年にはデービス・ラブⅢとイアン・ウーズナム、19年はレティーフ・グーセン。実績十分とはいえ、タイガーに比べるとやはり……。つまり、タイガーは久々の“大物殿堂入りメンバー"。 WGFとしては、そんなタイガーの殿堂入りをコロナ禍に埋もれさせたくない、延期してでも大々的な祝典で宣伝したいというのが本音なのだろう。

 ゴルフ殿堂は、フロリダのワールドゴルフビレッジに博物館の形で存在している。それ自体がビジネスとまでは言わないが、スタッフもいれば、維持費もかかる。“名誉"を授与するだけなら、コロナ禍でも十分可能だが、注目を集めるためにはそうはいかないのだ。

  
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