週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

なぜ？
サプライズで名字を変えた女子プロ

　テキサスで行われた米女子ツアーのボランティア・オブ・アメリカ・クラシックで聞きなれない名前の選手が上位を賑わした。アリー・ユーイングっていったい誰？

　コアな海外女子プロファンでも知らないユーイングなる選手。新人？　地元の主催者推薦出場選手？　いえ、ユーイングはこの前の試合までアリー・マクドナルドと名のっていたツアー４年目、28歳のアメリカ人プレーヤーだ。アマチュアのとき出場した下部ツアーで２位になるなど数々の実績を引っ下げてプロになると、今年10月のＬＰＧＡドライブオン選手権で念願のツアー初優勝を飾っている。

　　しかしファンが彼女の顔と名前を覚えたところで改名したのはなぜ？　じつは彼女、今年の５月にチャーリー・ユーイングさんという男性と結婚。年末に夫の名字に変える予定だった。だが、義理の兄弟２人がテキサス出身だったため、テキサスで試合が行われるタイミングで改名を決意。「予定よりも数週間早まりましたけど、彼らにどうしてもサプライズを仕掛けたかったんです」という彼女は改名した“アリー・ユーイング＂のネームを刺繍したバッグを２人に贈ったのだとか。

　初日は気温が低く、難しいコンディションのなか、チャーリー・ハルやジェシカ・コルダらと肩を並べるトップ５入りを果たしたが、２日目以降は驚かせたかった義理の兄弟の応援に応えることはできず、ツアー２勝目はならなかった。

　ちなみに夫は大会が開催されていた週、ミシシッピー州立大学の女子ゴルフ部のヘッドコーチに就任することが決まった。同大男子ゴルフ部のアシスタントコーチからの昇格。これは新婦にとってもうれしいサプライズでは？

　負けず嫌いでどんな勝負であれ闘争心を剥き出しにする性格だというユーイング。次週の全米女子オープンもやはりテキサス開催だから大暴れ必至！？

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