アメリカのラウンド数史上2位の伸び率記録。ならば1位は?
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2020/12/29号
2021/02/23更新

アメリカのラウンド数史上2位の伸び率記録。
ならば1位は?

 リカでは昨年と比べゴルフのラウンド数が急増。調査開始以来過去2番目の増加率を記録した。

 ゴルファーのプレー頻度や傾向を調査するナショナルゴルフ基金及びゴルフデータテック社は、今年の総ラウンド数が前年比12%の増加になるというレポートを発表した。報告書によると、2020年の総ラウンド数は全米で5000万回増えたことになる。

 パンデミックの影響で春から夏にかけ多くのコースが閉鎖を余儀なくされたが、その鬱憤を晴らすかのように6月以降は増加に転じ、6月がおよそ14%、7月は20%、8月は21%、9月は26%の増加率を示し、10月にはその数字が前年の同じ月と比べ32・2%アップとなった。

 ゴルフデータテック社によると、春には全米のゴルフ場で見込まれていた約2000万ラウンドがキャンセルされたが、10 月ひと月で昨年比1100万ラウンド増加になったという。

 コロナの影響があってもゴルフが堅調だったのはゴルフがコンタクトスポーツやチームスポーツではなく、比較的安全なレクリエーション要素が強いことが大きく、医療関係者の間でも「ゴルフでリフレッシュしている」という声が多く聞かれている。

 しかし長期的には不確実要素も。ラウンド数の急増のもっとも大きな要因となったのがジュニアと初心者。それらの層がこれから何年ゴルフを続けるかは不透明だ。また日本でもGo To トラベルの是非が議論されているが、アメリカでも旅を伴うゴルフはさほど伸びておらず、コースでの飲食に関しても収益は減少している。

 ところで今年が「史上2位」の伸び率なら1位はいつだったの? と思う向きも多いだろうが、それは97年にタイガーがマスターズに優勝して巻き起こった大ブームのとき。業界ではこれを“タイガー効果"と呼ぶが、97年は96年に比べ6300万ラウンド増だった。いまだ破られない虎の効果や恐るべし!?

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