週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 4/30

2013/4/22更新

米ツアーはパット不調。
今週日本ツアー“初参戦”の有村

　今季から米ツアー本格参戦中の有村智恵。序盤の４試合を終え、予選突破は２試合と厳しい戦いが続いている。 　

くまもん、智恵のチャレンジは続く

　シーズン初戦のＨＳＢＣ女子チャンピオンズで28位タイ、続く米国本土初戦のＲＲドネリーでは「やっと（米ツアーの）メンバーになれた実感が湧いた」と、ワクワク感を滲ませたが、結果は48位タイと振るわず。キアクラシックで予選落ちを喫した後、10年＆11年と２年連続でトップ10入りしている相性のよいメジャー初戦クラフトナビスコでも１打足りずに決勝ラウンド進出を逃した。

　ラウンド解説で米国入りした同郷の先輩・古閑美保は「いまの智恵は相手のよいところばかり見えて、自分のよいところを忘れてしまっているのでは」と指摘したが、本人も「（パットを）迷いながら打っている。自分のゴルフがまったくできなかった」と無念の表情を浮かべた。

　慣れない環境、沈む洋芝に距離の長いコース。誰もが陥るジレンマに日本ツアー７年通算13勝の実績を誇る有村もはまっている様子。ダブル宮里が証明しているとおり、飛距離の差は補えるが、得意のパットが１ラウンド平均30.5で部門別ランク80位というのが痛い。「オフシーズンみっちり取り組んだ」というパットの成果が出ていないのが低迷の要因といえそうだ。　

　しかし4月19日から熊本で行われるバンテリンレディスに凱旋帰国することが決まっており、それがよい意味で気分転換につながるかもしれない。プロに必要なのは自信。故郷で自信を取り戻し、米ツアーで本領を発揮してほしい。